▼先週のトピックス
・フェブラリーSにもつながる京都記念の能力分析
・今週も使える東京砂競馬攻略法
▼フェブラリーSにもつながる京都記念の能力分析
先週の京都記念は、「亀SP」で推奨したアフリカンゴールドとサンレイポケットが1、3着。
※亀谷敬正の亀SP/2月13日(日)
京都記念は、
・JRA芝競馬で要求されやすい「直線スピード」は「減速要素耐性」と相反する関係性にあること
・「減速要素耐性」はキャリアとも密接な関係があること
・減速要素とトップスピードは血統で傾向が出ること
が改めて示された象徴的なレース。
キャリアを重ねて減速耐性が強化される血統を持つアフリカンゴールド、タガノディアマンテ、サンレイポケットが上位を独占。
一方、直線スピードを強化された馬が多いディープインパクト産駒のレッドジェネシス、母父がディープインパクトのジェラルディーナは馬券圏外。
レース前にもお伝えしたように、直線スピードの最高値はジェラルディーナが最も高いのですが、「減速要素」への耐性が低いため、京都記念の舞台ではそのスピードを発揮することができませんでした。
またトップスピードは、フレッシュさ(キャリアの浅さ)も大事な一方、「減速要素耐性」はキャリアを重ねることで強化されます。
なお、京都記念は最多キャリア(26戦)のアフリカンゴールドが1着。キャリア23戦(メンバー中3番目のキャリア)のサンレイポケットが3着。キャリア豊富な馬が上位に。キャリアが最も少ないユーバーレーベン、2番目に少ないジェラルディーナは人気を背負いながら馬券圏外になりました。
この現象は競馬の構造を端的に示すものですから、フェブラリーSで使えることも多いです。なぜならフェブラリーSは同一コース経験が豊富な馬が走りやすいレースだから。
豊富なキャリアが重要なレースは、豊富なキャリアが強みになる血統馬も走りやすいのです。これを意識して予想するのも面白いでしょう。
▼今週も使える東京砂競馬攻略法
日曜の東京ダートは欧州型ミスプロ系のキングマンボ系が4連勝。事前に亀メモで書いた通りの結果に。
※今日の亀メモ/2月13日(日)
日曜の東京ダート1400mは3鞍行われすべて的中することもできました。
※日曜日の傾向速報競馬場(スマート出馬表より)
キングマンボ系はアメリカのダートでは主流ではない系統。日本の砂競馬に向く馬の方が出やすい系統です。
アメリカの一流馬の中にも、東京の砂競馬ではスピードを持続できず、東京砂競馬のOP勝ち馬に敗れる馬も多々いるでしょう(それを証明するためにも、砂競馬GIの賞金をドバイ並みにしてアメリカの一流馬をもっと連れてきて欲しいものです)。
また、JRAの芝競馬、アメリカのダート競馬は狙って血統の選別を行っていますが、「東京の砂」に強い馬を狙って生産されるのはごく少数。だからこそ、東京の砂向きの血統馬は希少価値が高いのです。
先週の東京砂でキングマンボ系をはじめとする欧州型ミスプロ系が走りやすかったのは、いつも以上に直線でスピードが出るから。
よって、
・父か母父欧州型ミスプロ系orエーピーインディ系
・ノビシロのある4歳or上がりP15か30で上がりTも上位
に該当する馬が、上位馬の大半を占めます。
これは日曜東京の最終レース前にもライブ配信(プレミアムコース限定)でお伝えしました。
最終レースも、
1着マイヨアポア(4歳)は上がりP15で上がりTが1位
2着アラゴナイト(4歳)は父欧州型ミスプロで砂1400初挑戦
3着ロゼキルシュは上がりT15か30の中では上がりTが4位
で決着。
推奨馬はあえてアラゴナイトにしました。この舞台が初出走でしたが「この舞台こそがベスト」なのは血統から明白でしたし、「血統を知っているからこそ実績がなくても選べる馬」なので皆様に推奨するに相応しい馬だと判断した次第です。
今週末の東京砂も、直線でスピードが出やすい独自の馬場は濃厚。今週末も独特の能力が問われる東京砂競馬を楽しみ尽くしましょう!
2022/02/15 (火)