亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼先週のトピックス
・1/8(月)の推奨レースは1人気が全レース馬券圏外に
・境界知能の亀谷がAIに挑む理由
1/8(月)の推奨レースは1人気が全レース馬券圏外に
3日間開催は本命馬が全敗してしまいました。そこは反省しているのですが、来週以降に直す部分は特に見当たらないといますか、「気分」≒「運」の範疇だと思っています。
技術的には、特に1/8(月)は推奨したレースで推定1人気が全敗したことには達成感を覚えます。
また、3日間開催を通じて推定1~3人気が複数頭馬券になったレースは1つもありませんでした。推定4人気以下の3連複合成オッズ回収率は200%でした。
推奨馬に関しては運もありませんでしたが、「推奨レース」に関してはまずまずの選択だったと思います。
例えば、1/8(月)の寿Sは本命馬が馬券圏外になってしまったものの、「レースを推奨」したことには満足しています。断然の1人気だったフレーヴァードは無印。当時の状況で、何回やり直しても馬券圏内に走るのは難しいといえる惨敗でした。
もしサロンメンバーで「フレーヴァードを頭で10万円買おうと思う」と相談されたら、絶対に止めます(笑)。なお今週末からは、そういう相談にも亀谷が直接応じますので、ぜひご利用ください。
▼サロン事務局からのお知らせ
2024年は“もしもし亀さん”と“カンパイタイム”がスタート!
寿Sを勝ったのは対抗に評価したのデビットバローズ。こっちを本命にすればよかったなとは思うのですが、そこは現状の自分の技術では「気分」≒「運」の結果論だと割り切っています。
なお、「気分」を排除して予想を完全に自動化することは可能です。機械を活用してデビットバローズみたいなパターンを機械的に選ぶ設定で買い続けることは、理論上は可能だからです。現状の抽出方法よりも、鞍上と調教師を重視する要素を高めれば、デビットバローズを本命にできたでしょう。
しかし、そのシステムで買い続ければ、寿Sが当たったとしても、今度は今まで取れていたレースが取れなくなります。それが競馬というゲームの仕組みだと考えます。
寿S以外で、同日の推奨レースは他に2レース。中山2Rは推定1人気のリリエンフェルトが11着。中山11Rも推定1人気のシナモンスティックは12着。寿Sのフレーヴァード同様、当時の状況で何回やり直しても馬券圏内に走るのは難しいほどの惨敗でした。
中山2Rは3連系馬券が的中しましたが、中山11Rは本命のファロロジーが抜群の手応えで直線に向くも僅差の6着。このレースは1~6着までが0.1秒差の大接戦。終わってみれば「あの鞍上を本命にしてはダメだな」とか、「やっぱりダークエンジェルを買うべきだよな」とは思うのですが、ここも「運」と「気分」の範疇なのかな、とは考えます。
中山11Rに関しては、レースを何度かやり直せば当たった可能性もあったでしょうから、結果的に運が悪かったと判断しますし、このレースだけで勝ち馬が本命になるような特徴量を追加しようとも思いません(このレースに関しては、他に特徴量の問題点はあったのですが、それは後述します)。
境界知能の亀谷がAIに挑む理由
「亀SP」対象レースは人気馬の期待値が低いことは既に書きました。では、そのレースに限定して「亀AI」の評価Aの馬を2023年に買い続けていたらどうなっていたでしょうか。
※亀AIの評価A~Eはプレミアムコース会員のみ公開中です。
結果は勝率18%、連対率26%、複勝率36%、単勝回収率133%、複勝回収率100%です。ヒト亀谷の気分予想と成績が大して変わりません。そして予想が一瞬です(涙)。正直「本命は機械に決めさせよう」とは、毎週、毎週思います(笑)。
それでも、境界知能しかない亀谷の頭で長考して「亀谷競馬サロン」の皆様に予想を披露させていただくのは、
・今の「亀AI」に入っていない特徴量を見つけるため
・競馬のことを考えるのが好きだから
大きな理由を挙げるならこの2点でしょうか。
例えば、昨年12/28(木)の阪神12Rは「亀SP」で推奨したレース。勝ったのは本命馬スコールユニバンスで、このレースには「亀AI」のA評価の馬は出ていませんでした。A評価の馬が出ていないから、と自動予想で見送ってしまったら、このレースの馬券は取れません。
1/8(月)の中山11RはロンドンプランがA評価でしたが、同馬を本命にしなかったのは、現状の「とある特徴量」の読ませ方によって過剰評価になっていると判断したからです。
AIが何を考えているのか?を全ては理解できないのですが、AIに読ませる特徴量(データ)を作ったのは、ヒト亀谷です。昨年12/28(木)の阪神12RでA評価が出なかった理由、1/8(月)中山11RのA評価馬のような過剰評価になってしまう馬の理由は、それなりに考えることはできます。こうして考えることが、今後の「亀AI」の特徴量を向上させることになると信じています。
「亀AI」と亀谷個人の知能(しかも人類のなかでも性能が低い)を比較すると、走力で表現するならば「亀AI」は自動車であり、亀谷は自ら走っているようなもの。目的地に早く到達するためだけなら、自動車に乗った方が良いに決まってますが、あえて自ら走ってみることで発見があると信じています。
なにより、走って疲れることが好きなんでしょう。長い間考えハズレまくると「自動車に乗ればよかった」と疲れ果てることは多々ありますが(笑)。