亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼先週のトピックス
・推定6人気以下で複勝率39%の成績を収めたことについて
・海外のオッズに思うこと
推定6人気以下で複勝率39%の成績を収めたことについて
4月の競馬も終わり、ちょうど1年の3分の1の競馬が終わりました。この4か月の「亀SP」対象レースの推奨馬(本命馬)は複勝率38%、複勝回収率117%。
単勝回収率は下振れ気味の88%ですが、複勝系の馬券で補って余りある成績を残すことができました(200%近い成績の券種もありました)。単勝は下振れだと思ってますので、この予想を続けられるようでしたら、どこかのタイミングで上振れするでしょう。
達成感を覚えるのは、推定6人気以下の馬を本命にした際の複勝的中率が39%だったこと。
推定6人気以下の複勝を何も考えずにすべて買い続けた場合、複勝的中率は10%、複勝回収率は64%。4倍近く的中率が上昇する馬をコンスタントに選び続けていることになります。
「亀SP」推奨馬のほんんどは、推定オッズに比べるとかなりオッズは下がっているのですが、オッズの下がり幅も計算した上で推奨していますので、そこは想定通りです。
20年以上言い続けていることですが、推定6人気以下程度になる馬であれば「的中率20%以上になる独自の予想方法」を知っていれば、馬券ゲームは勝てる可能性が高い。これは「世界中の」馬券ゲームで使える概念です。
亀SPが推定6人気以下にもかかわらず、的中率40%近いパターンの馬を選べるのは「血統ビーム」という世界でも「独自の」概念を用いて世界中の競走馬の能力を推測する方法を知っているからに他なりません。
海外のオッズに思うこと
「世界中の」と、わざとらしく書いたのは(笑)、今週末はケンタッキーダービーの馬券が日本で売られることと、先週は香港の馬券が発売されたこと。そして先々週はオーストラリアに視察に行ってきたから。
オーストラリアは合法的に世界中の馬券が売られています。そして、オーストラリアにボクが行っているのであれば、その時にオーストラリアで馬券を買うことは合法です。
ここ数年、オーストラリアで日本馬が出走する国際レースを買って儲ける方法は簡単でした。「過去に日本馬が実績を残しているレース、あるいは過去の同レースで実績を残している血統タイプに近い馬が出走したら、日本馬が単勝、もしくは複勝で5倍以上、できれば10倍以上ついていたら買う」、たったこれだけです。
先週のクイーンエリザベスII世カップもノースブリッジのオーストラリアでの複勝オッズは16倍つきました。ノースブリッジの父はモーリス。香港の2000mG1に実績がある種牡馬。このレースも日本馬に実績がありますから、複勝で16倍もつくのであれば、文句なしに買いでしょう(日本のオッズだと微妙でしたが)。
また、ケンタッキーダービーは昨年のメイジも本命でしたし、日本でも14人気だった2019年カントリーハウスも本命でした。やはりどちらのオッズもオーストラリアの方がついていました(世界中で最も安いオッズが日本だったぐらいです)。この馬券もオーストラリアにいて賭けるのを許されれば(後述します(笑))、もっと払戻金を増やすこともできました。
そんなわけで、オーストラリアは観光も競馬も楽しめて、その旅費ぐらいは馬券で賄える素晴らしい国なのですが、馬券ゲームのルールには少々問題があります。
実は以前、オーストラリアの馬券で儲けるスキームを考え、オーストラリアに行き、実行に移したことがあります。実際に儲かったのですが、そこには想定外の落とし穴がありました。オーストラリアでは一定額以上儲けてしまうと、その人物は賭けることができなくなってしまうのです(数百万円ぐらいなら大丈夫ですが)。
とどのつまり、馬券ゲームでこっそり儲けるなんて生業は産業ではないので、世界中で認められていないのです(だからこそボクは馬券を生業にする人々を尊敬します)。であるのなら、馬券の勝ちを独り占めせず、競馬と馬券の楽しみ方を多くの人と共有する方が意義も生きがいもあるのかな…と、20年近く前に想ったことが、今に繋がっています。
日本も色々問題はありますが、少なくともJRAは出禁にしないのはいいことです。今年もJRAでケンタッキーダービーの馬券も楽しみたいですし、その機会を与えてくださった藤田晋オーナーに感謝申し上げます。
ただ、JRAは出禁にしないのと、馬券を売ってくれるのはありがたいですが、馬券のプロモーションをもう少し上手にできそうなので、そこはサイバーエージェントなどの民間(天下り、癒着なしの真の民間(笑))と提携したらいいのにな、とは思いますけどね。