亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼先週のトピックス
・先週も上がりT上位独占で大勝!
先週も上がりT上位独占で大勝!
5/11(土)の京都4Rは本命のオタルグリーンが3着。相手本線のシャリティが2着、コトが1着。3連単は20万馬券。
シャリティとオタルグリーンはスマート出馬表の上がり持ちタイム(以下、上がりT)が1位タイ。コトは5位。結果的には上がりT上位2頭の2頭軸で上がりT上位馬に流せば当たるレースだったわけです。
そうなるだろうと事前に予想したことと、2人気のブリックワーク、4人気のテイケイモハラはいずれも上がりT順位が下位。上がりTが低いのに人気になっている馬が複数いるのでレース期待値も高い、と判断して推奨レース=おいしいレースだと予想しました。
▲5/11(土)京都4R、スマート出馬表で上がりT順にソートした場合
▲5/11(土)京都4Rレース結果/スマート出馬表
(※)上がりT=上がり持ちタイムとは?
近3走の上がり3Fタイムに各種補正を掛けて、最も速いタイムを表示。( )の中は今回の出走馬中での順位。上がり持ちタイムは数字が小さい程、近走で速い上がりをマークした経験を持つ馬という判断が可能。
(※)スマート出馬表 掲載コンテンツ用語集
上がりT順位で驚いたのが(驚いてはいけませんが)、ヴィクトリアマイルも上がりT・6位以内が1~4着を独占したこと。ただ、このレースは推定人気上位の馬が上がりTでも上位だったので、よほどテンハッピーローズに自信がないと、おいしくないレースだとは思います。
▲ヴィクトリアマイル、スマート出馬表で上がりT順にソートした場合
なお、テンハッピーローズはエピファネイア産駒の6歳牝馬。一時、無責任な血統論者が『エピファネイア産駒は早熟』みたいなことを書いていましたが、当時からボクは『エピファネイア産駒早熟説は絶対に間違っている』とあえて責任をもって念を押しておきました。そのことだけは間違っていないでしょう、と言いたいですね(笑)。
例えば、エピファネイア産駒は“キャリア10戦以上、かつ前走芝で0.5秒差以内か勝利している”単勝30~100倍以内の場合、単勝回収率171%、複勝回収率101%とプラス収支(ヴィクトリアマイルのテンハッピーローズが該当しないデータ)。要するに、気力で走るタイプなので、気力が切れてしまうと体力が充実していても走れない産駒が多いということです。
この特徴はディープインパクトと同じ。ちなみに『エピファネイアは早熟』みたいなことを言う人は、きっと『ディープは早熟』みたいな軽はずみな見解をしていたと思われます。まぁ、そういう概念を持つ人が一般で、亀谷競馬サロンの概念に共感する人の方が変人だとは思いますけど(笑)。
そんなわけで、変人同士の会話が成り立つのは当サロンだけのコミニュケーションだと思いますので、これからも孤独な競馬ファン同士、楽しんでいきましょう。先日の「出張リアルサロンin名古屋」終了後、サロンメンバーの皆さん同士で食事に行かれたようで、このようなコミニュケーションのキッカケにもなってくれていることを嬉しく思います。
▲5/12(日)に開催した出張リアルサロンin名古屋
当サロンはは上がりTのような独特のツール、そして独特の競馬・血統概念を皆で共有し、その活用方法を語り合える唯一無二のコミニュケーションです。まだまだ進化させていくことができる、そういう思いも強く抱けた名古屋のイベントでした。