Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第7回目のトークテーマは“ヘニーヒューズ”。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ヘニーヒューズはスピードタイプの血統で、早いうちから活躍する分、終わった産駒を追いかけないのが肝心です。2着→5着みたいな○×的な状態のときは狙った方が良いけど、何戦か凡走続きになったら追いかけない方が良い。
今井雅宏(以下、今):巻返し指数というのを算出しているんだけど、ヘニーヒューズは前回の辞典では47SSだったよ。
亀:“SS”は巻返し能力が極めて高いという意味ですか?
今:平均が50だから高くはないけど、Sが2回も付くのは強烈なんだ。1、2回だけ凡走したあとの巻返しとか、惨敗後の巻返し能力の極めて高い種牡馬に付くのがSだからね。調子を崩してるタイプではなく、何かの理由で凡走した馬が狙い目になるよ。
亀:ボクの解釈と近いのでは? ヘニーヒューズは例えば前走5着以下からの巻き返し力は高い。ただし、凡走続きの終わったタイプが多く出走し続けているので、巻き返せる馬はトータルの回収率が高い。つまり、キャリアが浅く、前々走は走っていたけど、前走は凡走したようなタイプだけを買えばおいしい、と考えています。
今:ユニコーンSの9番人気2着セキフウは、まさにそうだよね。前走を海外替わりで激走したストレスで8着に凡走した直後、まさに交互のタイミングで激走した。
亀:それまでは好走していて、好調期でフレッシュでしたよね。
今:あと1900mからの短縮でもあったよ。
亀:やっぱり、今井さんは短縮狙いですか?
今:短縮も延長も、ダートでは同距離より回収率が高いよね。基本、S系は気持ちを集中させやすい目先の変化を好む。だけど、1700m以上の短縮になると、2・3着は多くても勝率がガグンと落ちるんだ。これは結構珍しいよ。
短距離血統の場合、長距離だと延長の方が体力的にきつく感じるんで苦手なのが普通で、逆に短縮なら前走より体力的に楽に感じるため好走しやすい。だけどヘニーヒューズは、間に合わないことが多いんだ。
亀:その理由は?