Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第21回目のトークテーマはジャスタウェイ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ジャスタウェイは母父ワイルドアゲインの影響もあって、ペースが速くて激しい流れの適性が高いんですよね。以前取り挙げた前走比ラップデータでもそうですか?
今井雅宏(以下、今):前半ラップが前走より0.5秒速いと複勝率25.9%、単勝回収率108%、複勝回収率84%で、0.5秒遅いと25.9%、単勝回収率52%、複勝回収率60%だから、回収率ではかなりの差が出てるよ。
ジャスタウェイは精神コントロールが難しくて、気持ちが安定しないんだよね。集中するとタフな状況で頑張れるけど、気持ちがキレると弱い相手でもあっさり凡走する。だから、前走より速い流れの方が集中力を切らさないで最後まで走りきれる確率が高いよ。
亀:激しい流れ向きで成長力もあるので、古馬になって芝の短距離を走る産駒も多いんですよね。例えば、アウィルアウェイは超ハイペースになった北九州記念、スプリンターズSでともに10番人気ながら3着に激走。この2レースはモズスーパーフレアが前半32秒台のハイラップで逃げたレースでもありました。
今:スプリンターズSみたいに相手強化でも怯まないというか、激戦になるぶん集中しやすいんだよね。でも相手が弱くなって好走出来るかというとそうでもなくて、結局集中期だった2歳時以降は、相手強化+超ハイペースだったスプリンターズSを除けば、一度も連続で馬券圏内に入ることなく引退した。最後に好走したCBC賞も超ハイペースだったけど、次走は同じ小倉、しかも昨年激走した北九州記念で人気になったけど14着だったよ。
集中期を過ぎると、基本は人気薄で買って、激走した次走は同じような条件なら飽きやすいので切るのが基本線かな。特に弱い相手に人気になるようなら。それと馬群に入る形で集中力を持続しやすくて、内枠は得意なんだ。
亀:芝だと内枠の成績が良いです。特に最内の不利も受けにくい2枠だと単複ともに回収率100%を超えています。
▲ジャスタウェイ産駒 芝の枠順別成績