Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第30回目のトークテーマは前回に引き続きハーツクライ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):最近はダートもよく走りますよね。これは米国型の繁殖が増えた影響です。母父との配合、単勝10倍以内の人気馬の信頼度も、母父米国型と欧州型では結構差が出ます。
▼母父米国型
勝率24%、連対率41%、複勝率52%、単勝回収率90%、複勝回収率86%
▼母父欧州型
勝率16%、連対率30%、複勝率42%、単勝回収率80%、複勝回収率77%
※データは2021年以降
今井雅宏(以下、今):それは人気別に分けているんで、馬券的にも価値があるデータだね。以前は芝馬が延長線上でダートを走ってる感じで、ごちゃついたり、タイトな競馬だと投げ出すことが多かったけど、普通に対応する産駒が増えているね。
亀:米国ではヨシダがGIを2勝しましたし、ポテンシャルも米国の馬場が合う部分もあるのでしょうが、米国要素は薄い血統です。クラシックまでに完成するのを狙って米国型の繁殖と配合した馬の中で、硬さが強すぎたタイプがダート路線にいくパターンが多くて、馬券的には嵌まって激走した後には切るのが正解でしょう。
今:芝と同じで精神コントロールが難しくて、集中させると強い相手にも激走するんだよね。だからやっぱり内枠とか短縮は気持ちがキレる隙がなくて回収率も高い。短縮は芝スタートの忙しい流れだと2~3着が多いんで、ダートスタートの方がより面白いけど。