Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第32回目のトークテーマはミッキーアイル考察のまとめと、新たにスタートするハービンジャーの考察。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ミッキーアイルは牡馬と牝馬でかなり狙い方が変わってくるんですよね。牡馬だと大型でパワーが勝つので、他のディープ系と比べるとどうしても切れ味で見劣ります。
今井雅宏(以下、今):それで芝のトップクラスは牝馬に偏りやすいわけだね。
亀:ええ、特に2歳時の芝短距離は牝馬の狙い所ですね。2歳牝馬だと芝の単複ともに安定した回収率ですから。これが牡馬の芝だと、2、3、4歳と、その全部で単勝回収率が20%台ですよ。
今:凄い落差だね~。これは良いことを教わったよ(笑)。牡馬だと硬さが目立って、ほとんどが逃げ先行で押し切る、単調な競馬になるよね。牝馬は柔軟性、しぶとさもあるんで馬群も大丈夫だけど。
それと前回話した折り合い面も牝馬の方が大変なんで、より内枠向きになるんだ。牝馬の芝内枠は、複勝回収率で1枠146%、2枠121%、3枠111%、4枠140%と、4枠以内は全て110%を超える安定感だよ。
▼ミッキーアイル牝馬の芝枠別成績
亀:3連複の軸には最適ですね。牝馬は内と外でガラッと変わるわけですか。
今:ただ、こういうS質が強いタイプは極端な競馬を好むんで、大外の8枠も一発が出やすいから注意は必要だけど。
亀:あと、反動が出やすい種牡馬でもあるんですよ。