Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第81回目のトークテーマはノヴェリスト。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
▼お知らせ
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今井雅宏(以下、今):正月も新刊がハマったのがいろいろとあったよ。
亀谷敬正(以下、亀):競馬放送局での予想はお見事でした。京都金杯は本線で的中でしたね!
▼参考/競馬放送局
双馬毅、今井雅宏など新年から本線的中が続出!/先週のMVP
今:▲◎○だから3連複は1点目、3連単の548倍も的中したけど、8番人気のコレペティトールはジャスタウェイで解説した「内枠+相手強化+時計の掛かる良」だったよ。
亀:昇級戦の短縮でしたね。
今:3着トゥードジボンもC系イスラボニータ得意の「内枠の相手強化」で、セッションは「鮮度時のシルバーステート」だった。今回が初の古馬重賞で、休み明けから間隔開けつつ使ってたから。あとの二日は「ドレフォンの極端な位置取りショック」にやられちゃったけど。
亀:フェアリーSのマスクオールウィンは前走2番手から今回ほぼ最後方、シンザン記念のウォーターリヒトも前走3番手から今回17番手。極端な位置取りショックを掛けると怖いですよね~。フェアリーSはそのマスクオールウィンから入ってボクは的中しました。
今:亀谷君が話してた「ドレフォン牡馬の3歳戦」にもハマってて新刊そのままだったもんね。
亀:YouTubeチャンネル『亀谷敬正の競馬血統辞典』でも産駒デビュー前から「ドレフォンは若駒の芝でこそ」と解説していたのですが、その通りでした。
今:実はウォーターリヒトが走らなければ3連複万馬券が当たってたから、個人的には大ダメージの極端な位置取りショック敢行だったけど。
亀:ここからは本編に入っていきましょう。今回はノヴェリストを取り上げます。現役時にキングジョージを圧勝したのはハービンジャーと同じですが、繁殖能力は段違いです。ハービンジャーはデインヒル系で血統が良いので産駒の遺伝能力も高いですが、ノヴェリストはスピードを伝える血脈に欠きます。
お母さんがダイワスカーレットのダイワクンナナも2勝クラスまででしたし、血統的には非主流条件の非根幹距離が狙いになりますよ。
今:体力型だから牡馬に活躍が偏っているね。非根幹距離といえば、産駒の初GII勝ちだったアルゼンチン共和国は6番人気のブレークアップを本命にして万馬券を本線で当てたよ。
亀:「2500mのハンデ戦」と非主流の条件ですね。
今:まとまった面もあって、荒れ馬場とか前走より追走が楽だと馬群も対応するんだ。準OP勝ち後でフレッシュだし、馬群を割れる状態だったんだよね。距離も延びるから昇級戦でも追走に苦労する心配がないんで、余計に馬群に対応しやすい。休み明け+延長だった阪神大賞典でも3着したように、フレッシュだと案外真面目に走れるよ。
亀:スローが合うので、前走より緩い流れになりやすい延長は向きますよね。特に長距離の延長は安定してて、芝2500m以上だと複勝回収率が150%近くもあります。
▲ノヴェリスト産駒 芝延長時の成績