Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第164回目のトークテーマは、先週揃って的中したレースの振り返りと、中山芝1200mの狙い方です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):先週は中京メインの名古屋城Sで3連複127倍を▲○◎の本線で取りました。7番人気で3着に激走したサンデーファンデーが本命でした。
今井雅宏(以下、今):ええっ、あれ!? 僕もその万馬券、勝負レースで予想して本線の1点目で当てたよ。
▼参考/競馬放送局
今井・亀谷・キムラが中京メインを本線的中!/先週のMVP
亀:二人とも本線万馬券とは驚きですね(笑)。
今:僕は6番人気リチュアルから〇◎▲で、3連単525倍も美味しかったよね。あのレース以外は、いまいちパッとしない週だったけど。
亀:それも全く同じですよ(笑)。
今:人気サイドが切れないレースが多かったよね~。そういうのは馬券にならないから、やってもしょうがないけど。
亀:ですよね。馬券は人気サイドが切れるかどうかですから。まさに先週は一撃必殺でした。名古屋城Sは人気馬同士で決まらない確率が高いのは読めますからね。
今:それにしても少し違う角度からの予想で、結局全く同じレースで勝負して本線での万馬券的中だから、馬券の攻略とは何であるのかを象徴していて面白い結末だね。
亀:二人の予想上位3頭が一致したのはこのレースですし、勝負レースが重なったのもこれぐらいです。36レースの中からこのレースを選んで、36分の1で一致する。だから、今井さんとボクの予想を同時に見ると勉強になりますよ。予想が一致したレースに、馬券の本質があるわけですから。
今:この間盛り上がった三面川特別とかも、馬券としてのスタンスは一緒だったっけ。あとGIだと宝塚記念とか。あれはメイショウタバルで本命が一致してたよね。
亀:結果は1つですからね。そして来る馬以上に人気で消える馬が重要なので、二人が同時に勝負レースにして軽視した人気馬を見れば、かなり馬券のコツが分かります。
今:例えばこのレースだと、2番人気のハピが怪しいよね。ここ2走芝で善戦したから心身疲労がある。
亀:ダートの内枠は合う馬でしたが、芝に適性が向いて内枠を走らなくなったんですよね。
今:ダートそのものにも飽きてきたから、芝替わりで激走したわけだしね。GIIIで連続好走後にダートの内枠で揉まれる形は、精神的に酷だよ。あと馬体重もポイントになる。4キロ減発表の瞬間、確実に消えることが決定した。このタイミングで連続馬体減りは、心身ストレスが出た証明に他ならないからね。今回4キロ減で走ったら化け物だよ。
亀:3番人気のコトホドサヨウニは短縮で激走した後ですし、4番人気タクシンイメルは牝馬が逃げて勝った後の昇級戦では厳しいですしね。
今:5番人気ヴァンヤールは追い込んで2着激走のストレスがキツいしね。結局残るのは、あの3頭になる。リチュアルは「短縮で4、5番手の位置取りショックなら」と解説して本命だったんだ。その通りに4番手で騎手が乗ったから激走した。短縮で差しに回る位置取りショックだよね。
逆にサンデーファンデーは前走より楽に前に行ける位置取りショック狙いで評価したんだ。実際、前走よりペースダウンして斤量も軽くなったから、スムーズに前に行くショックを掛けられたよ。
亀:ボクは父と母父がサンデー系でない馬が有利な馬場だったので、サンデーファンデー、リチュアルにしました。3連複が揃って本線で当たってるけど、本命とその理由が微妙に違う。そこの辺りも、二人の予想を見比べると勉強になるでしょう。
今:微妙な違いだからこそ、重要な意味がそこに隠れてるわけだからね。
亀:あと今の中京ダートは、結構外枠が走ってたんですよ。
今:そこは少し意識したよ。そうじゃなくちゃ、中京1800mで8枠の差し馬は本命にしにくいよ(笑)。
それと先週は新潟2200mで「延長+極端な競馬をした馬が穴を開ける」という解説をしたけど、調べてみると日曜4Rのヴィルナタールは2000mからで、1角17番手を選択して12番人気2着に激走してたね。
やっぱりショックと位置取りが大事ということで、その辺にも注意して今週から中山芝のコース分析をしていこう。まずは中山芝1200mから。
