Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第166回目のトークテーマは、前回から始まった中山芝1600mの狙い方に加え、芝1800mの狙い方です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):前回は中山芝1600mを血統面で分析しました。
今井雅宏(以下、今):短縮は道悪の方が成績が伸びるよね。1200mみたいに良い位置を取れる素軽さが重要でなくなるので、短縮による体力強化面の方が有利に働きやすい。体力強化出来るという意味で、牝馬の短縮は走るよ。
亀:牝馬は複勝回収率104%で、牡馬は69%ですね(データは2020年以降)。
今:先週の1600mだと、日曜9Rの御宿特別を勝負レースに選んで、短縮の7番人気だったネーヴェフレスカっていう牝馬を本命にしたんだよね。馬連で87倍付けたけど、彼女みたいに体力がありそうな血統で、かつ前に行けるメンバー構成のときの短縮は狙い目になる。
※先週の的中情報/競馬放送局
ただ、このレースは少頭数だから外枠で良かったけど、基本的には内枠の牝馬がよく走って、1~3枠全てで複勝回収率120%を超えていてかなりの安定感だよ。
▲中山芝1600m 牝馬の枠番別(データは2020年以降)
亀:1200mでもそうでしたが、1600mに限らず「中山内枠の短縮牝馬」は鉄則になりますね。外々を回る短縮は決まりにくいことでもあるんですよね。内で脚をタメ込んで一瞬の脚で抜け出せると有利ってことでしょう。これは距離を問わずということです。
今:特に凄いのは前走3角5番手以内の短縮で、5枠以内だと全枠順で複勝回収率120%を超えて、単勝回収率も全枠順で100%を超える安定感になる。前走でS質を活性化した牝馬の短縮は怖いよ。
亀:逃げてた馬はタメも利かせられないので成績落ちます。だから、前走2~3番手の短縮牝馬だと、枠に関係なく単複ともに130%を超える安定感ですね。
今:前走逃げていない短縮だとより良いよね。逆に外枠は崩れなくても勝ちきれないケースが多くて、15頭立て以上だと牝馬の短縮は単勝回収率が30%に落ちている。