亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼先週のトピックス
・東京ダートで上がりT、上がりP上位馬が好配当を連発
東京ダートで上がりT、上がりP上位馬が好配当を連発
先週の東京ダートは上がりTor上がりP上位馬を買えばとにかく当たる馬場。
6/2(日)の東京ダートは上がりT・3位以内の馬がすべてのレースで馬券になり、6レース中3レースは複数頭馬券になりました。上がりT・3位以内の複勝率は50%。
▲スマート出馬表、傾向速報画面/東京ダート結果
★上がりT=上がり持ちタイムとは?
近3走の上がり3Fタイムに各種補正を掛けて、最も速いタイムを表示。( )の中は今回の出走馬中での順位。上がり持ちタイムは数字が小さい程、近走で速い上がりをマークした経験を持つ馬という判断が可能。
★上がりP=上がりパターンとは?
近走の上がり順位を距離毎にパターン化したもの。数字の15・30・50は出現率の割合を示します。上がりパターンで数字(15・30・50)が記載されている馬は、近走で上がり上位の実績がある馬で、その数字が小さい程、直線スピード上位のタイプ(高速上がり実績馬)という判断が可能です。
(※)スマート出馬表 掲載コンテンツ用語集
東京10Rは上がりT・2位のムーヴが11人気で2着。東京最終レースも上がりT・1位のバルミュゼットが14人気で3着。
この傾向は、プレミアムコース限定のLIVE配信でも伝えており、当日のリアルサロンスペース来場者にも的中された方が複数人いらっしゃいました。
▲東京10Rゴール直後のリアルサロンスペース
上がりT、上がりP上位馬がこれほど走るのは、年間ではレアなケース。通常、上がりT・3位以内馬の複勝率は30%程度、ベタ買いでは当然プラス収支になりません。
よって、たいていのAIだと、6/2(日)の東京ダートで上がりT、上がりP上位馬が人気薄で激走し続けるのは「偶然の範疇」と判定するわけですが、我々は前日までのレースを見れば偶然ではなく、明らかに上がりT、上がりP上位馬が走りやすいと予想することができます。それは「亀メモ」にも書いた通りです。
▲6/2(日)の亀メモ。東京の部分のみ抜粋。
このように、現状では多くのAIで予測が難しい「傾向」という概念を活用して、我々は馬券期待値を取ることができます。そもそも「上がりT、上がりP」というツールは、多くの一般競馬ファンは見ていませんし、AI同様にバイアスの概念も認めていない(判別できない)でしょう。
バイアスを見抜くツールと概念を教諭できるのも当サロンならではの強み。また語り合えるコミニュティがあることも、我々だけの楽しみではないでしょうか。