亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼先週のトピックス
・7月の本命馬も大幅プラス収支
・ヒト亀谷が亀AIにまだ勝てている現状
7月の本命馬も大幅プラス収支
7月の最終週も◎○の本線的中など「亀SP」対象レース(推奨レース)の本命馬は大幅プラス。日曜の本命馬は全滅だったので、願わくば土曜の的中の半分を日曜に分けさせて欲しいものですが、そこまでうまくはいかないものです(苦笑)。
▲7/27(土)は札幌10R本線的中などをリアルサロンスペースでも実演
先週日曜日は本命馬こそ走らなかったものの、レース選び=推奨レースの選択には満足しています。7/28(日)に推奨した札幌4Rも1~3人気はすべて馬券圏外。10回レースをやり直しても10回とも人気馬が揃って走る確率は低いレースという見立ては間違っていませんでした。
このように、10回やり直しても10回とも上位人気馬が揃って走ることがないレースでは、本命馬を1頭にする必要もありません。期待値の高い馬(プラス収支の馬)は買えるだけ買った方が本来は得です。
たとえば仮に、単勝1.1倍だけれども落馬することが確定する馬が出ている場合、馬券になれる可能性が1%でもある他の馬を確率≒オッズに応じて買えるだけ買うべきです。軸馬を1頭に絞ってその馬が4着以下に負けてしまったら、機会損失になるからです。
「亀SP」対象レースが“レース期待値自体が高い”と常々言っているのは、亀谷の本命以外にも期待値の高い馬が複数出ているから。「亀SP」対象レースは、亀谷の本命以外でも以下のパターンいずれかに該当する馬はプラス収支になります。
・「亀AI」評価がAorBの馬&推定4人気以下
・YouTube「亀谷敬正の競馬血統辞典」買いパターンに該当&「亀AI」評価がCorD&推定4人気以下
以上の条件に該当する馬と亀谷の本命馬をすべて買った場合の複勝回収率は110%。レース的中率は53%。該当馬の平均出走頭数は2.5頭です。
(※)「亀SP」対象レース、亀AIのA~E評価はプレミアムコース会員限定で公開中。
つまり、「亀SP」対象レースは先に書いたような「1人気が落馬することが分かっているレース」に近い性質があるので、複数の馬を本命にする方が本来はベターです。むしろ、機会損失を減らすには、数頭の馬を本命(馬券の軸)にすることの方が正しいとすら言えます。
多くの一般馬券ファンは、『本命馬は1頭にするべき』とか『回収率は高い方がいい』と考えているようですが、馬券でより多くの金額を稼ぐ観点では、それらの常識は誤っているといえるでしょう。
じゃあなぜ亀谷が本命を1頭にしているかというと、SNSとかで糞コメを書く奴らも、レース後には本命馬が分かるので、本命馬を複数にしようものなら、恣意的に叩く材料になりそうだから(苦笑)。糞コメを書く奴らの同調圧力に負けているとも言えるんですが、いずれは糞コメを書く奴らへは一切迎合しないベストな情報発信も実現させたいとは考えてます。
ヒト亀谷が亀AIにまだ勝てている現状
また、先週の日曜日のように熟考した末に導き出した本命馬が当たらず、亀AIのA、B評価が続々と馬券になると、『亀AIに自動で予想させた方が楽でいいよな~』と思うのですが、今年の亀谷の本命馬で「亀AI」評価がA、Bにも該当せず、YouTube「亀谷敬正の競馬血統辞典」も買いパターンに該当しない馬も、プラス収支にはなります。
つまり、亀谷というヒトは、現行の「亀AI」には理解できていない期待値の高い馬を導き出す方法を考えることができるわけです。
いずれは、機械が一瞬で期待値の高い馬を残さず拾ってくれるぐらいに「亀AI」を進化させたいのですが、まだまだそれができていません(亀谷が亀AIでは拾えない馬を拾ってプラスにしているので)。
ヒト亀谷の予想は、亀AIのデバック的な要素でもあり、機械がより進化するための学習サンプルでもあるわけです。まぁ、競馬の予想自体が楽しいから長い間競馬の予想をしている、ってのがヒト亀谷が予想を長考する最大の動機ではありますけど(笑)。