亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼先週のトピックス
・8月開幕週も圧勝の滑り出し
・馬券ゲームで勝つために売り上げの次に大事なこと
8月開幕週も圧勝の滑り出し
8/4(日)の亀SP推奨レースは3鞍。札幌6Rはタルタロス、新潟6Rはキングクー、札幌12Rはランスオブサウンドが本命馬でしたが、すべて馬券になり大幅プラス収支となりました。
特においしかったのは札幌の2鞍。どちらも3場開催だったら、もっと配当が低かったはずです。
常々書いているように、馬券ゲームで期待値を取るためにもっとも大事なことは「馬券の売り上げ」です。馬券の売り上げが低いレースでは、馬券収支がプラスになる「予想偏差値の高いプレイヤー」の購入比率が高くなるからです。
当たり前の話ですが、控除率以上に負ける「予想偏差値の低い一般馬券ファン」が参加してくれない限り、馬券ゲームでは勝つことができません。
8/4(日)の札幌は2場開催に加え、新潟に長い昼休みがあったため、1レースごとの売り上げが上昇していました。そのおかげで「予想偏差値の低い一般馬券ファン」の投票比率が上がり、おいしい配当を取ることができました。
もし仮に、札幌6Rが3場開催で行われていた場合、推奨レースにはしなかったと思います。売り上げが低いため、レース期待値が下がるからです。おそらく配当はもう少し低かったことでしょう。
今週からは3場開催になるので、1レース毎の売り上げは総じて下がります。レースの選択肢は増えますが、レース期待値の低いレースが増えてしまうので、選択肢は2場開催と同じぐらいかもしれません。
結局、馬券ゲームを楽しむために最も大事なことは、馬券の売り上げと馬券購入者の質の見極めなのです。
馬券ゲームで勝つために売り上げの次に大事なこと
8月1週目も圧勝したことで、7月からの亀SP対象レース本命馬の単勝回収率は129%、複勝回収率は111%とプラス収支なのですが、20年以上ずっと実感するのは「一般馬券ファンが想像する以上に連敗と連勝の波は激しい」ということ。
7月以降の亀SP対象レース本命馬の複勝的中率は31%。3回に1回当たっているのですが、5連敗以上が3度もあるのです。的中率が30%程度だったら、5連敗以上が頻繁に発生するのは確率的にも当然の話なのですが、「的中率30%だったら2連敗したら当たる」と思っている一般ファンは多いのではないでしょうか?
そう考えると、馬券ゲームで売り上げの次に大事なことは「ハズレを受け入れる」ことだと思うのです。ハズレたことで損したと思うこと自体が、すでに馬券ゲームでレベルの高いプレイヤーになれないのかもしれません。「馬券を楽しむ時間を買えた上に教訓も得られ、競馬が続くことに多少は貢献したのだから、良い買い物だった」ぐらいの境地で馬券を買うべきです。
もっとも、ボクも完璧にその境地に達しているか?と言われると、言葉に詰まりますが(笑)、その境地をまったく目指さない人よりは上のステージにいる自負はあります。
当サロンのプレミアムコースが月額1万円の会費を頂戴しているのも、「一般ファンが入手できない、質の高いツール、情報を共有できるのだから、月1万円ぐらいは安い」と思ってくれる方に限定したいため。それぐらいの価値観がないと、連敗を受け入れられないので、馬券ゲームで勝つことは難しいでしょう。