亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼今回のトピックス
・オークス、ダービーでも毎年使える血統の活用方法
▼オークス、ダービーでも毎年使える血統の活用方法
5/18(日)は「亀SP」推奨レースに指定した京都6Rでトウカイエルデ、東京10Rでオウギノカナメと、本命馬がどちらも好配当で圧勝。
▲5/18(日)京都6Rゴール前のリアルサロンスペース
2頭に共通するのは「今回が自己最高パフォーマンス」だったこと。
そして、今回自己最高パフォーマンスを出す確率が高い(少なくとも30%以上はある)と予想するのは、当サロンで共有している血統理論を使えば簡単でした、と言わせていただきましょう。どちらも完璧に当てたのですから(笑)。
レース前に解説したように、トウカイエルデは母トウカイミステリーが芝1200m重賞勝ち馬。トウカイエルデは今回が初の芝1200m。前走まではダートを使われていましたが、芝の方が向いている馬。特に当該週の京都芝は近走ダート経験馬が穴を連発していた馬場。「ダート指向の芝」の路盤トウカイエルデに最適。これは今となっては結果論ですが、すべてレース前にサロンメンバーには伝えたこと。
東京10Rを圧勝したオウギノカナメも今回が東京ダート1600mが初出走。レース前に解説したように、同馬は「芝馬が走りやすいダート」が最適条件。東京ダート1600mはJRAの砂コースの中でも芝指向の馬がスピードに乗りやすいコース。加えて、当該週は「芝指向のダート」適性の高い馬が走りやすい馬場状態でした。
しつこいようですが(笑)、この解説も今となっては結果論ですが、サロンメンバーにはレース前に同じ解説をしています。
これらのレースで「過去実績派」を自称する一般競馬ファンは、「過去に出したことがない能力は予想できない」と嘯くわけですが、競馬予想というゲームにおいては「自己最高パフォーマンスを出す馬」のパターンが分からないと、的中できないレースは多いのです。
我々からすると「過去実績重視」と嘯き「自己最高パフォーマンスの更新を血統で予想する」という発想を放棄している地点で、馬券ゲームの勝ち筋をかなり捨てていると思うんですけどね。そういう一般ファンがいてこそ、おいしいレースは増えますから、気づいてもらわないでも結構ですけどね(笑)。
今週末のオークスも「自己最高パフォーマンス」を予想できないと的中出来ないレース。
そして、過去のオークスで自己最高パフォーマンスを更新してきた馬には「血統」に傾向が出ています。その血統傾向=ブラッドバイアスこそが、オークスを予想する上で重要なファクターなのです。