亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼今回のトピックス
・海外馬券販売レースから競馬の本質を学ぶ
海外馬券販売レースから競馬の本質を学ぶ
日曜深夜に行われたムーランドロンシャン賞は馬券的にも期待していたレース。本命のザライオンインウィンターが7人気で3着。相手筆頭のロザリオンが2着。3連複は20420円。
▲ムーランドロンシャン賞の予想/プレミアムコース会員限定のFacebookグループから抜粋
ザライオンインウィンターは前走のジャックルマロワ賞10着から一変。レース前に解説したように「血統ビーム」の概念を知っていれば、この一変はある程度想定できたこと。だからこそ、馬券的にも楽しみにしていました。
いまだに多くの人に理解されていないので(サロンメンバーと話をしていても、意外と理解されていない方が多いので)しつこいぐらいに言わせてもらいますが、「血統ビーム」の概念を作り上げる上で大きな発見となったのは「能力の方向性は相反する」ことであり、「能力の方向性」は「血統」によってタイプ分けできること。
では「能力の方向性」をどうやって見つけたのかといえば、様々な競馬のパターンを「血統」と照らし合わせながら分析したから。
つまり「血統」を追及する上で大事なのは、血統の知識以前に「競馬の仕組み」を研究することなのです。
当サロンでも共有しているスマート出馬表には「血統ビーム」オリジナルの血統タイプ以外にも、テンパターン・タイム、上がりパターン・タイムなど様々なレースを分析するためのツールが揃っていて、そのツールを最先端のAI技術でも日々分析しています。
「亀谷は血統以外の要素でも予想している」と知ったかぶりをする一般競馬ファンがいます。残念なことにそのような人々は「血統を知るためには競馬の仕組み、要求される能力」を理解することがまず大事であることと、血統以外の事象(例えばテンパターンなど)はすべて血統と繋がっていることが分かっていないのでしょう。
血統を追及するためには、一般の人には「血統と関係ないのでは?」と思われるファクターも深く分析することが重要なのです。
「世界中の競馬の能力の仕組み」は根底はひとつであり、世界中の血統は「能力の方向性」の概念を用いて分析できます。それを海外競馬の予想で表現することで、多くの競馬ファンにも「血統ビーム」の概念は世界で通用することを知ってもらい、より深く競馬を楽しんでいただければ、これほど嬉しいことはありません。
今週末も馬券もおいしくなりやすい3日間開催はもちろんのこと、海外馬券販売レースも大いに楽しみ、血統を通じた競馬の分析を皆様と深めていく所存です。