毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・続々と勝ち上がり! 11月東京デビュー馬の振り返り
・ホープフルS、有馬記念、東京大賞典出走馬最新情報
・今週末デビュー予定の2歳馬情報
続々と勝ち上がり! 11月東京デビュー馬の振り返り
――今回は11月後半デビュー馬の振り返りからお願いします。まず、11/23(日)の新馬戦(東京ダ1600m)ですが、1番人気に推されたフルミネブルの快勝でした。2着ミッキーサウザンドも3着馬を4馬身離しました。
木實谷:フルミネブルは調教の段階からよく動けていたので、感触通りの競馬でした。今後は上のクラスでも走れるよう、更にトレーニングを積んでいきたいと思います。
ミッキーサウザンドはしっかり馬群の中で競馬ができましたし、初戦としては良い内容で、次はチャンスだと思います。
――先行して6着だったヨルヴィックはいかがでしょうか。レース前の当欄では、使いつつとのことでしたが。
木實谷:道中は良いポジションで運べましたし、あとは最後まで走り切れるような体力づくりでしょう。センスは感じましたよ。ちょっと適性が分かりづらい面もあったのですが、もしからしたら距離が長かったのかもしれないですね。
――同じ日の東京芝2000mではノーブルサヴェージが好位追走から上がり最速で快勝しました。
木實谷:ゲートも思ったより出ましたし、好位で折り合って、上手に運んでくれたと思います。ただ、返し馬がリキみ加減だったので、ここからテンションが上がらないように考えて調教していく必要があるなと感じました。
――548キロという大型馬ですが、距離適性はいかがでしょうか?
木實谷:レースでは折り合って走っていましたし、跳びも大きいので、ある程度はこなせると思います。ただ、返し馬なんかを見るとちょっと心配なところはありますね。操縦性を向上させて、距離の幅を持たせられるように取り組んでいきます。
――3番人気に推されたラヴィニアパークは11着に敗れてしまいました。
木實谷:追い切りの感じからすると、もうちょっと差し込んできてもいいかなと思いました。出遅れたにせよ、あの位置からであれば、もうちょっと脚を使って欲しかったです。1回使ってみて、改めて次に期待しています。
――11/24(月)の新馬戦(東京芝1600m)は単勝1.5倍の支持を集めたフェルミアークの快勝でした。2着コンサートピアノも良い内容だったかと思いますが。
