毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・コスタノヴァ、フェブラリーSを連覇!
・イクシードがフラワーCで復帰! 気になる状態は?
・愛知杯には適性魅力の3頭が出走予定!
コスタノヴァ、フェブラリーSを連覇!
――まずはコスタノヴァのフェブラリーS連覇、おめでとうございます。スタートもまずまず出ましたね。
木實谷:スタートに関しては許容範囲というところです。ブリンカーを着用した効果で、返し馬もいつもより前進気勢が見られましたし、効果があったんじゃないでしょうか。それがレースにも繋がったと思います。あとは枠も良かったですね。外からスムーズに回ってこられましたね。
――今回のブリンカー装着の意図は?
木實谷:いろいろですね。馬が前に行くということを意図してということで、調教師の先生が決めたということです。
――今後の予定は決まっていますか?
木實谷:ゴドルフィンマイルの招待は受諾しましたが、レース後の疲れが残っていることから、かしわ記念に向かうことになりました。
――昨年のかしわ記念はスタートで出遅れて3着でした。
木實谷:そうですね。スタートはもちろんですが、コーナーがかなりタイトでバランスを崩すシーンもありました。この中間はそのあたりも意識して調整します。3月末には天栄の周回コースも改修が終わって使用できますし、コーナーリングを意識してこちらでもしっかり乗っていこうと思っています。
――9着のシックスペンスは逃げる形になりました。
木實谷:リキんでしまったわけではないと思うのですが、なし崩し的に脚を使わされてしまいました。もう少し溜めるところが欲しかったのですが、ダラダラと走らされてしまいました。
――逃げるというのは想定内だったのでしょうか?
木實谷:スタートが良い馬ですし、行きたい馬が外にいるという枠の並びで、砂を被った経験がないというのを踏まえて、前に行ったということですね。砂を被っても大丈夫という自信があれば、外の2頭を先に行かせて、この馬は控えたと思うんですよ。そのあたりが経験の差というのでしょうか。
――シックスペンスは転厩になりますが、次走は決まっているのでしょうか?
木實谷:国枝調教師の引退に伴って、レース後に田中博厩舎に転厩したばかりなので、まだ何も決まっていません。とりあえず、厩舎が替わってどういう変化が出てくるのかを楽しみにしています。なんとかG1を勝たせてあげたいですね。
――前日のダイヤモンドSもスティンガーグラスの快勝でした。道中で動いて先に仕掛ける強い内容でしたね。
木實谷:とはいえ、スタートは課題ですね。最後の直線も左手前のまま走っていましたので、これからさらに上のレベルの馬と戦っていくには、そういう部分の修正というか、上積みが必要になる印象を受けました。
――具体的には?
木實谷:細かい部分にはなるのですが、下半身の力が上半身に上手く伝わっていない点ですね。前後の連動性が良くならないと、仮に天皇賞・春に向かうにしても、ああいう大雑把な競馬をして勝てるほど甘くはないですからね。
――言い換えると、それだけ伸びしろ、上昇する余地はあるということですね。
木實谷:はい、できると思っています。
――シルブロン、サスツルギは後方のままゴールとなりました。
木實谷:シルブロンは坂路中心の調整で、さらに馬体重も増えていましたよね。長距離で走るための馬体作りに改めて取り組んでいきたいと思います。サスツルギは変わらず操縦性の面で難しいところを見せてしまいました。今後は障害練習も取り入れて、修正に向けた取り組みを進めていく予定です。
イクシードがフラワーCで復帰! 気になる状態は?
――ここからは今週末の出走馬について伺います。フラワーCにはイクシード、ゴディアーモが出走を予定しています。イクシードは10月の新馬戦以来、ここが復帰戦になるのですね。
