競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは宝塚記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
【格言1】グランプリレース×ハーツクライ産駒×外国人騎手=黄金のトライアングル
キムラ: この格言は、「グランプリレース×外国人騎手」と「外国人騎手×ハーツクライ産駒」が共に〇で、それが合体したものです。
大臣: 「外国人騎手×ハーツクライ産駒」の相性の良さを意識し始めたのはだいぶ前から?
キムラ: そうですね。『競馬予想TV!』にいちばん最初に出た時、いまから4年前の2018年秋シーズンです。そこで毎週のようにプッシュしていました。ハーツクライ産駒と外国人騎手の相性の良さは、今では結構知れ渡っている話だと思うのですが、当時はまだそういうことを言ってる人はいなかったはずで。
大臣: 「グランプリレース×外国人騎手」の相性の良さを意識したのは?
キムラ: このことをいちばん最初に原稿で書いたのは2019年の有馬記念の時でした。
大臣: レーン騎手でリスグラシューが楽勝したレースね。
キムラ: そうです。グランプリに限らず、ハーツクライ産駒と外国人騎手は非常に相性がいいのは、外国人が日本人騎手よりも優れているというよりは、適性・相性の面です。持続力を引き出す騎乗は、やはり本場の海外騎手の方が秀でている。
大臣: ハーツクライは所謂“追える騎手”向きの血統ってことね。
キムラ: 逆にキレで勝負するディープ産駒の場合には、日本人の上位騎手の方が優れている所もあるのですが、ハーツクライ産駒の場合には、日本人騎手から外国人騎手に乗り替わると、顕著にパフォーマンスが引き上げられることが多くある。
それと同じ理屈で、舞台が非根幹、梅雨時&末期の馬場で施行されるグランプリレース自体にも、キレよりも持続力勝負の競馬になるということで外国人騎手にメリットがある。
大臣: なるほど。ということで「外国人騎手×ハーツクライ産駒」と、「グランプリレース×外国人騎手」が重なると、「グランプリレース×ハーツクライ産駒×外国人騎手」で更に強力になると。
キムラ: そうです。2020年以降はコロナの影響で、短期免許で来日する外国人騎手が激減し、この格言を取り上げる機会がなかったんですよ。
大臣: 今春はレーン騎手が来日したので、この格言も久々に使えるぞと。グランプリの前に安田記念でレーン騎手とハーツクライ産駒のコンビの穴が炸裂してたね。
キムラ: サリオスですね。
大臣: 僕はまったく無警戒だった(笑)。
キムラ: 僕も別の理由で買ってませんでしたが、やっぱり理論に忠実になるべきでした(笑)。
大臣: 今年の宝塚記念は、レーン騎手がハーツクライ産駒のヒシイグアスに乗る予定ですね。
キムラ: 当然、ヒシイグアスは今年の宝塚記念で注目してる1頭です。
【格言2】グランプリレースは余力勝負
大臣: 去年の宝塚記念、キムラさんの予想は◎クロノジェネシス、○ユニコーンライオンで見事に的中。この時、ローテーションについて触れてたよね。