競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは七夕賞。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 先週のラジオNIKKEI賞は【格言】から、1勝クラス勝ちのある馬の中でハンデに恵まれていると推したショウナンマグマが8番人気2着と人気薄で好走してくれたのですが、能力以上にハンデが重くなりがちな3歳OP特別勝ち馬ということで狙いを下げたフェーングロッテンが3番人気1着。
キムラ: 軽視した馬と評価した馬の1・2着という微妙な結果になってしまいましたね。
大臣: ショウナンマグマから流したのにフェーングロッテンが抜けでした(笑)。ラジオNIKKEI賞は開幕週で、前に行く馬、内をロスなく回って来た馬が圧倒的に有利なレース。内枠に入ったフェーングロッテンの取捨はもっとフレキシブルに対応すべきだった。馬連が40倍もついてたので。同じく重いハンデの馬でも最内枠のサトノヘリオスは対抗にしていたんですけどね。
キムラ: 僕もまったく同じ予想でしたよ。◎ショウナンマグマ、○サトノヘリオスで。
大臣: もう1頭推していたゴーゴーユタカが大外枠に入ってしまったのが残念でした。開幕週のラジオNIKKEI賞で大外枠は厳しい。
キムラ: ゴーゴーユタカは実際外を回った馬の中では最先着なので、もし大外枠でなければストレートに格言通りの結果もあったかも知れません(汗)。
大臣: ということで七夕賞もハンデの【格言】ですね。
【格言】小回り芝2000mコースのハンデ重賞は重ハンデ馬にアドバンテージあり(軽ハンデ馬のメリットは薄い)
キムラ: 小回り(内回り)芝2000mコースのハンデ重賞は重ハンデ馬が強い。これは今週の七夕賞(福島芝2000m)に限らず、同様のコース形態で行われる全てのハンデ重賞でそうです。七夕賞が重ハンデ有利というのはありふれたデータだと思いますが、恐らく小回り2000mコースがというのは初出だと思うのですが。
大臣: 芝2000mのハンデ重賞って、意外と53キロ以下の軽ハンデ馬の穴が少ないですよね。好走したとしても3着が多い。
キムラ: 基本的には斤量は瞬発力(初速や加速)の面に大きく影響するとされています。その初速の有無がレース結果に直結しやすい新潟直線コースは、斤量が大きくかかわるレースというのは周知の事実ですが、だからと言ってハンデキャッパーが他コースよりも斤量差を縮めるという操作をすることはありません。
大臣: 先週のCBC賞もそうでしたが、芝1200mのハンデ重賞でも軽ハンデ馬はかなり有利ですよね。
キムラ: その逆で、瞬発力ではなく持続力の競馬になりやすい小回り芝2000mコースでは、斤量が物を言い辛いというのがデータとしてもハッキリと出ています。
具体的には軽ハンデ馬は他コースと比べて最も走りませんし、重ハンデ馬で一定以上の人気をする馬はベタ買いで回収率100%に迫るほどです(※更に小回りコースだけ抽出すれば回収率100%を超えます)。
▼ハンデ芝重賞で53キロ以下だった馬の成績
※1~5人気/距離別/2010年以降
▼ハンデ芝重賞で57.5キロ以上だった馬の成績
※1~5人気/距離別/2010年以降
キムラ: そういう理屈抜きにして、単純に七夕賞は重ハンデ馬の好走率が高いというインスタントなデータでも結論は同じですが、亀谷競馬サロンをご覧になられる層であれば、こういう遠回りしたお話にも付いてきてもらえるかと(笑)
大臣: 今年はどの馬を狙おうと思っていますか?