競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは函館2歳S。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 今年の七夕賞は、57キロの3頭が狙い目で53キロ以下の軽ハンデ馬は軽視という話をしたら、57キロのヒートオンビートが2着に来たものの、勝ったのが54キロのエヒトというまた微妙な結果で(笑)。
キムラ: 七夕賞は重ハンデ馬が買いと言っても、格言で馬券内3頭を全てケアできるということはなかなかないので。
大臣: 確かにそうですね。2週目の福島芝は、開幕週から変わらず前と内が有利な馬場でしたよね。七夕賞は1~3着がみな外を回した馬でしたが。これは展開の影響かな。
キムラ: そうですね。七夕賞の時が外差し馬場だったわけではないでしょう。
大臣: エヒトは内枠巧者で「内をロスなく回ってくれば重賞でもチャンスがありそう」とメモしてた馬なんですが。大外枠に入ったのを見て秒で消してしまいました(笑)。
キムラ: 僕は予想では3番手評価にしたのですが、もし大外枠じゃなかったらもっと重い印を打っていたかもしれません。今回のエヒトは森厩舎のレース起用がポイントでした。
森厩舎は賞金至上主義の使い方をする方針というのは知られた話ですけど、前2走は勝ち負けを目指すというより、出走するだけでほぼ無条件で特別出走奨励金(100万円)が得られるGIIレースで賞金を稼ぎにいった使い方に見えました。でも今回の七夕賞は、純粋に適性重視で勝ち負けを目指した使い方だと考えました。
大臣: 確かにそう言われると、今回はOP馬になって初めて重賞で勝負にきた感じがしますね。
キムラ: 賞金重視の使われ方をするケースが多いので、勝負所の馬券的な狙い時を見極めやすい厩舎なので、その辺りの森厩舎の格言は改めてまたいつか詳しくやりましょう。
【格言】早熟度勝負の函館2歳Sで着目すべきは“性別”と“生まれ月”
大臣: では、函館2歳Sの格言にいきましょう。これは言われて見れば目から鱗というか。2歳の早い時期にやる重賞なんだから、早生まれの方が有利だろうという話ですね。僕は馬の誕生日をほとんど気にしたことがないんだけど、キムラさんは常に気を付けているのですか?
キムラ: 例えば、「ダービーは4月以降に生まれた馬は勝てない」とか言われたりしますけど、他重賞のそういう誕生日データは偶然性によるものが多いと思うんですよ。僕が誕生日を気にしてるのは函館2歳Sだけです。
大臣: どうして函館2歳Sは誕生日を気にするようになったのですか?