亀谷敬正 オフィシャル競馬サロン
  • TOP
  • 会員ログイン
  • マイページ
  • 入会案内
  • Q&A
  • お問い合せ
キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬“真”格言
2022/08/04 (木)

レパードSは単純なレース、アイビスSDの教訓は来年もお忘れなく!/キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬“真”格言~

競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。

今回のトークテーマはレパードS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!



大臣: アイビスサマーダッシュの真格言は「新潟千直はむしろ今こそ外枠の馬が買い」でした。何をいまさらと思った人も多かったかもしれないけど。結果は8枠2頭ビリーバー(7番人気)、シンシティ(2番人気)のワンツーで単勝21.7倍、馬連30.7倍、馬単82.5倍の好配当でした。8枠のもう1頭レジェーロも16番人気で4着と大健闘。

キムラ: ただ、この真格言の「外枠」をもっと厳密に言うと、6枠までと7枠以降の間に断層があるので、強調できるのは7枠と8枠なんですよね。6枠12番のトキメキが3番人気、6枠11番のアヌラーダプラが4番人気でいずれも着外でした。先週掲載したデータを見れば一目瞭然ですが、6枠は有利度が小さい割に、人気は被るということで控除率よりも儲からない枠順になっています。

大臣: 新潟千直のゲートを正面から見ると、6枠は外ラチからそこそこ距離があって。外枠というより中枠って感じだよね。

キムラ: だけど内枠を引かなかった、ある程度は前に行けそうな馬ということで、みんなが買いやすい馬になってしまう。でもトキメキもアヌラーダプラも大外には出せていないですよね。6枠だと鞍上に明確な意志がない限り、千直の必勝パターンである大外追走にならないので。

大臣: そして大変盛り上がった内ラチ突撃問題についても触れておかないと。まず土曜日の最終レースで、最内枠のケイティレインボー(9番人気)が1頭だけ内ラチ沿いに進路を取って4着に健闘。アイビスサマーダッシュの前にあの作戦がハマッてしまうんじゃないかと思ってドキドキしました(笑)。

キムラ: あれを見て、アイビスサマーダッシュでも同じことをやる馬が出るなと確信しまたよ。

大臣: 我々の期待通り内枠に入ったスティクスと藤田菜七子騎手のコンビが、我々の期待通りに内ラチ沿いに進路を取ってくれましたが、結果は5着で残念ながら馬券にはならず。3着のロードベイリーフは3枠から一気に外に向かって行き、スタートから100mの地点でもう大外まで出てたよね。

あとロードベイリーフに関しては、シンシティが行くとHペースになるので、差しのこの馬には展開が向くんだよね。ビリーバーも大外利+展開利があったと思う。

キムラ: ああ、確かにそうですね。

大臣: 今後もシンシティが新潟千直に出てきたら差し馬に気をつけたい。

キムラ: 結局、今年は8枠3頭が大外を走って、これが1・2・4着。そして3枠から3着したロードベイリーフは道中その3頭に次いで4番目に外のコース取り(外ラチ沿いから2頭分のコース取り)を走っていたんですよね。新潟千直で大外のラチに近いコース取りをとることがいかに有利か、改めてわかったと思うんですけど。

ただ、それらに次いで5着と6着には内に進路を取った馬が食い込みました。外ラチ沿いから3頭分の離れたコースよりは、最内のコース取りの方が上回ったというのは注目すべき点だと思います。この結果を踏まえても、やっぱり開幕週なら大外が取れず中途半端なコース取りで競馬をするぐらいなら、ハナから最内を狙う価値は大アリだと思います。

その上で、去年はバカラクイーンが3着に来たのに対して、今年は最先着のスティクスでも5着止まりまでだった最大の理由は、同じ戦法を採る馬が4頭もいたことだと思います。

大臣: そう。ライオンボスとオールアットワンスが内枠に入ったのを見て嫌な予感はしたんだよね。最内で3頭がガリガリやり合うんじゃないかと思って。

キムラ: 競馬で一番勝率が高い戦法は単騎逃げであることからも、終始自分のリズムで走れる単走こそ最も馬が速いタイムで走れる形だと思いますし、同じペースで走るにしても、周囲に馬がいない形の方が馬の心拍が上がらないというメリットがあります。

単純に大外を一直線に走るのと、最内を一直線に走るのとでは、馬場が良い大外の方が上回るに決まっています。そこで最内が上回れるとすれば、馬が密集する大外とは異なり、1頭だけで走らせてもらえるというメリットがあって初めて、互角以上が見込めるのかも知れません。

大臣: 去年のバカラクイーンも今年のスティクスも、普通の競馬をしてたらこの着順に来てないのは間違いない。能力差を埋めるためにこの戦法は有効だし、来年以降もやる馬は必ず出るでしょう。

キムラ: 最内を1頭ないしは2頭でノープレッシャーの追走ができれば有利に違いないですし、激走馬も度々出ると思います。内と外に馬群が分かれるような競馬では、絶対的に外が有利だとは思います。今回のレースでも逆に内に4頭も行ったせいで、外の馬にとってはプレッシャーが減ってスムーズに運びやすくなっていたので。

大臣: すいません、長い回顧になってしまいました。それではレパードSの真格言にいきましょう。

この記事はレギュラーコース&プレミアムコース会員限定です。続きを読むにはログインしてください。

サロン会員でない方は、入会案内をご参照の上、入会手続きをお願いいたします。

入会案内へ
会員ログインへ
  • 2025/09/25 (木) シリウスSで2025年の明確な傾向を確認/キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬“真”格言
  • 2025/09/18 (木) 神戸新聞杯から始まる逆襲の舞台!/キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬“真”格言
  • 2025/09/11 (木) “今年の”セントライト記念は春の実績馬? 夏の上がり馬?/キムラヨウヘイ×…
  • 2025/09/04 (木) 紫苑Sで考える世代レベルの重要性/キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬“真”格言
  • 2025/08/28 (木) 開催時期とコース形態で考える新潟記念のコツ/キムラヨウヘイ×大臣 ~競馬…

連載バックナンバー

キムラヨウヘイ×大臣 近影

キムラヨウヘイ×大臣

▼キムラヨウヘイ ~ 1990年東京都生まれ。2015年に雑誌・競馬王でメディアデビュー。2018年からはCS放送「競馬予想TV!」に出演中。予想スタイルはプロファイリングポイントに基づいた狙い馬の発掘。

▼大臣 ~ 1965年宮城県生まれ。『紙のプロレス』の編集者を経てフリー。競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画『金満血統王国』で王様の聞き手をつとめる。

新着記事/コンテンツ
記事一覧
  • 2025/09/28 (日) チェルヴィニア&ドゥレッツァが始動! 東京開幕週デビュー馬情報も!/NF天栄・木實谷雄太~フ…
  • 2025/09/28 (日) 今日の亀メモ/9月28日(日)
  • 2025/09/28 (日) 亀谷敬正の最終見解/スプリンターズS
  • 2025/09/28 (日) 亀谷競馬サロン本日の見どころ(2025/9/28)
  • 2025/09/27 (土) 最初と最後でいかに絞って、間の3つに余力を持てるかがカギ/WIN5・1点突破大作戦
  • 2025/09/27 (土) 一発逆転!最終レースアプローチ/9月28日(日)中山12R
  • 2025/09/27 (土) うまく当たる「亀AI」推奨馬/9月28日(日)
  • 2025/09/27 (土) 『亀谷敬正の競馬血統辞典』 買いパターン&消しパターン該当馬/9月28日(日)
  • 2025/09/27 (土) 馬場虎太郎のお宝馬/9月28日(日)
  • 2025/09/27 (土) 血マーク該当馬、新馬得点など9月28日(日)のプレミアムコース限定パターン該当馬一覧

会員ログイン

データバイヤーIDをお持ちの方

亀谷競馬サロンの会員でない方は、
入会案内をご参照ください。

copyright © K-MATE All rights reserved. 特定商取引法に基づく表記

入会のご案内
page top