競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは小倉記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: レパードSはOP特別に実績のあった1、2番人気のタイセイドレフォンとハピが馬券になりました。その2頭を負かしてカフジオクタゴンが1着。
キムラ: 改めて考えたのは、去年のレパードSはレベルが低かったということです。毎年、3歳の早い時期にダートで活躍する馬の1/3は外国産馬ですが、去年の同世代はコロナの影響で外国産馬の輸入が激減していたので、その分だけ上位層が薄くなって、レースのレベルも、メンバーのレベルも下がっていました。
大臣: だから去年の3歳前半のダート主要レースの好走馬は、その後、古馬相手になかなか馬券にならなかったよね。最近、やっとウェルドーン(関東オークス1着、ジャパンダートダービー3着)が復活して、エルムSで2着してたけど。
キムラ: 今年のレパードSはレベルが高く、好走した馬はフロックでもなんでもなく、レベルが高い組み合わせの中でも、抜きん出て能力が高い馬だったという解釈で良いはずです。4着以下をちぎった上位3頭は今後、古馬相手の重賞路線で活躍できる馬たちだと思います。
大臣: 今年の3歳ダートでいちばんレベルが高いレース、キーになったレースと言ってもいいのが、伏竜Sだったと思うんだよね。勝った牝馬のデリカダがデビューから3戦3勝。残念ながら今は故障で戦線離脱中だけど、この時点で3歳ダート最強馬だったかもしれない。
2着が後にジャパンダートダービーを勝つノットゥルノ。3着が後にユニコーンSを勝つペイシャエス。レパードSに出走してたホウオウルーレットは1番人気5着だった。
実はデリカダの1、2戦目の2着がどちらもカフジオクタゴンなんだよね。そして伏竜Sの4着馬オデロンは、タイセイドレフォンが8馬身差で圧勝した弥富特別の2着馬で、次走の鷹取特別も2着。このレースを3馬身ちぎった勝ったのがカフジオクタゴンだった。
このことからカフジオクタゴンはかなり能力の高い馬だと思ってはいたけど、大外枠に入ってガックリきて、買うのをやめてしまって大失敗(笑)。
キムラ: カフジオクタゴンは前走で2勝クラスを楽勝してるのに、ずいぶん人気がないなと驚きましたが。騎手と枠順で嫌われた影響があったんですかね。
大臣: ところがホー騎手は1角で既に内に潜り込んでいて、タイセイドレフォンをマークする絶好位につけてた。不覚にもこんな上手な騎手だとは知らなくて。Hペースになって最後はスタミナも物を言ったけど。オデロンを物差しに考えると、ここでまさかタイセイドレフォンを負かすとは思わず、ビックリしました。
キムラ: 秋以降の重賞でもカフジオクタゴンには期待していいと思いますよ。タイセイドレフォンもハピも。4着ビヨンドザファザー、5着ホウオウルーレットまで加えていいかもしれない。ダート重賞で3歳馬と古馬の間にはかなり高い壁があるので、すぐに馬券になるのはそう簡単ではないですが、上の世代がだらしないこともあるので、近い将来的には間違いなく覇権を握るのではないでしょうか。
そして6着以下の全ての馬はこの後、おそらく自己条件でガンガン馬券になりますよ。それぐらい今年のレパードSはレベルが高かったと思いますし、それぐらい1~2勝クラスでは古馬よりもハイレベルな3歳馬優勢の構図になっています。
大臣: じゃあ、小倉記念の真格言にいきましょう。