競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは札幌2歳S。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
キムラ: 新潟2歳Sは「年々価値が増している早期デビュー組が人気でも穴でも買いパターン」という真格言から推奨した、6月デビューのアイスグリーンとロードディフィートの2頭が馬券にならなかったのは残念でした。
大臣: キタウイングは戸崎騎手がうまく乗ったというのもあるけど、「さすがミルファーム!」と思ったね。キタウイングからアイスグリーンとロードディフィートに流して馬券はハズしたけど。『最近、2、3歳のOP特別はレースが増えてレベルが落ちている。てっとり早く賞金を稼ぎたい弱い馬ほど2、3歳のOP特別を好む』ということをキムラくんから教えてもらってなければ、僕はここでミルファームの馬を狙おうとは思わなかったよ。
キムラ: 今年の新潟2歳Sは、メンバーのレベルが低くてOP特別どころか、賞金が馬鹿高い1勝クラス戦みたいなもの。だったら常にそうそうレースを狙っているミルファームの馬が要注意じゃないかという話の方が真格言より重要でしたね。
大臣: 来年以降の新潟2歳Sで、レベルの高いメンバーが揃った年は真格言が使えるだろうし。これからの2歳重賞で、レベルの低いメンバーだな、と思えば『てっとり早く賞金を稼ぎたい弱い馬ほど2、3歳のOP特別を好む』ということを意識して予想していけばいいんじゃないの?
キムラ: そうですね。ひとつ言い訳がましいことを言わせてもらうと、早い時期というのは6月デビューの馬、としましたけど、1着キタウイングは2回福島開幕初日の7月2日、3着シーウィザードは翌日7月3日に函館でデビューしたんですよね。
大臣: あ、惜しい(笑)。
キムラ: 実は2回福島の開幕週というのは、年によっては6月になるんですよ(笑)。
大臣: まあ、6月デビューといっても重要なのは東京、阪神のメンバーが揃ったレベルの高い新馬戦でデビューした馬が狙い目ってことなんだろうけどね。
キムラ: メンバーが揃ったレベルの高い新馬戦と言えば、2着ウインオーディンは7月31日の新潟芝1800mの新馬戦でデビューしたんですけど、実はこのレースはレベルが高かったんです。というのも、この週は小倉開催がなくて、関西馬が新潟で自由に出走できたんですね。だからレベルの高い関西馬たちが数多く出走していました。この新馬戦も1~3着が関西馬、それも中内田厩舎、友道厩舎、松永厩舎と関西のトップ厩舎の馬でした。
大臣: 1着ダノントルネード(父ハーツクライ)、3着ラスハンメル(父シルバーステート)がノーザンファーム生産馬。2着シャザーン(父ロードカナロア)が社台ファーム生産で、馬主が金子真人ホールディングス。あ、4着シーズンリッチ(父ドゥラメンテ)もノーザンファーム生産馬だね。
キムラ: ダノントルネードはセレクトセールで1億8150万円、シャザーンは2億4200万円の高馬です。ウインオーディンはこの新馬戦の5着馬でした。1~4着馬はまだその後走ってないんですが、今後、注目しておいた方がいいと思います。
大臣: 真格言がハズレた時でも、そういう今後の馬券に役立ちそうな話を教えてもらえるとありがたい(笑)。それでは札幌2歳Sの真格言にいきましょう。