競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはローズS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: セントウルSのメイケイエールは期待通りの強さでした。単勝で勝負していたキムラ君も安心して見てられたんじゃないですか?
キムラ: そうですね。いろいろ条件にも恵まれましたし。まず、今年のセントウルSはメイケイエールが完全に折り合えるほどペースが速かった。それから道中、周りに馬がいなかったでしょう。
大臣: そうだね。4頭を先にやって、5番手のポケットのような位置に収まってた。
キムラ: メイケイエールは他馬を気にするので、ああいう形になると力を存分に発揮できますよね。逆に他馬にプレッシャーを掛けられる形の課題は持ち越されたわけですが、他の馬にとっても、時に暴走しかねないメイケイエールに近付くというのは桜花賞の例からもリスクなので、結局この先も同様に恵まれるだろうという意味では必然だったと言えるかも知れません。
それからレース全体に関しては、セントウルSは距離1400m以上から距離短縮の馬、もしくは距離1400m以上に実績のある馬が狙い、という真格言でしたが、掲示板に載った5頭中4頭はこれに該当。2着のファストフォースはずっと芝1200m路線を使われている馬でしたが、先ほど言ったように今年はペースが速かったです。
大臣: テン3Fが32秒5。これは中京が現コースになってから最速ラップ。ちなみに去年のこのレースは32秒9、一昨年は33秒0だった。
キムラ: 今年のセントウルSは、コース設定的にはマイラーでも走れるけど、ペース的にはスプリンター向きの流れだった、という結果だったのだと思います。
大臣: 通常の中京芝1200m重賞よりは、マイラーが差しにくい競馬になったということだね。少しスタートが悪くて、中団より後ろからの競馬になったソングラインが届くような競馬ではなかった。BCマイルに向けてここは目一杯の競馬でもなかったようだし、もしソングラインが来年の高松宮記念に出てきたら僕は買いますよ(笑)。というわけで、ローズSの真格言です。