競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは京都大賞典。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: スプリンターズSは、キムラ君も僕も◎ジャンダルムで馬券もばっちりだったね。枠の並びを見たら、真ん中より外の馬は道中ずっと外を回されそうで、いまの中山芝では厳しいなと思った。
キムラ: この結果は中山芝が内有利な馬場だったというのが非常に大きかったですね。今開催の中山で最終週の先週がいちばん内有利な馬場でした。それは昨年も同じくで2年連続です。
大臣: スプリンターズSは、グランアレグリアが勝った一昨年が外差し馬場だったけど、この年は芝が深く開幕週から時計がかかっていて例外。今年、21年、19年、18年とずっと超高速で内有利な馬場。「スプリンターズSは内枠の先行馬有利」というのはもうデフォルトと言っていいのではないか。
キムラ: そうですね。
大臣: ジャンダルムは中山の内枠巧者で、最近の成績を見れば、休み明けをひと叩きして2戦目が勝負というのが明らかな馬。それが1枠2番の絶好枠を引き。あとは真ん中より内の枠で前に行きそうなテイエムスパーダ、ダイアトニック、ウインマーベルの3頭に黙って流した。
キムラ: メイケイエール、ナムラクレア、シュネルマイスターの人気3頭がみな真ん中より外の枠に入ったのも大きかったですね。メイケイエールについては巷でも乗り難しさがフィーチャーされていましたが、同じミッキーアイル産駒のナムラクレアもこれで近6走中4走が不格好な競馬で負けている辺りからも、外枠からでも上手く競馬できるという期待は絵に描いた餅だったかも知れません。
大臣: ウインマーベルはスタート直後に接触して、中団からの競馬になってしまったけど、よく差してきてくれた。ナランフレグは買ってなかったので助かったよ(笑)。
キムラ: 先週、前傾度1.0秒超(前半突進型のハイペース展開)の年だと好走馬21頭中14頭はマイルの好走実績ナシ馬と記しましたが、今回も予測通り前傾度2.4秒の超ハイペース展開となったことが、数少ないマイルの好走実績ナシ馬のウインマーベルとナランフレグに向いたということが言えると思います。2頭共に血統表にサンデーを持つ馬ですが亜流も亜流なので、血統で更に絞り込む必要はなかったかも知れません。
大臣: キムラ君はジャンダルムの単勝ではなくて、複勝だけ買ってたよね。僕は、単勝はジャンダルムじゃなくてウインマーベルの方を買ってた。頭となると荻野騎手より松山騎手の方が頼りになると思って。同じぐらいのオッズだったし。
キムラ: あ、いま気づいたんですけど、単勝で言うと1~3着は8、7、5番人気の順なのに、複勝は1着が470円、2着が510円、3着が560円。ナランフレグが一番ついたんですね。上位3頭で複勝はジャンダルムがいちばん売れてたのか。みんなジャンダルムは3着以内に来る確率は高いけど、頭まで来る確率は低いと考えてたんですね。ということは、ジャンダルムの単勝は、確率は低そうでも期待値はある目と見るべきでしたね。オッズを見てそこをちゃんと確認しておかなかったのは反省点です。
大臣: まあ、いいじゃない、当たったんだから(笑)。ということで京都大賞典の真格言です。