競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは天皇賞・秋。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 前走から間隔を空けた馬で穴を狙う菊花賞の真格言は、残念ながら今年は不発に終わりました。
キムラ: そうですね。今年はトライアル組が強かったです。穴として挙げた休み明けの3頭、ドゥラドーレス、セレシオン、ディナースタは力不足でした。
大臣: ドゥラドーレスは4着と健闘したけど、前3頭には5馬身ちぎられて、現状ではちょっと力の差を感じたね。あと3番人気はさすがに過剰人気だと思った。だから僕は買わなかったよ。
キムラ: セレシオンは馬体重が-10キロで、パドックでもかなりイレ込んでいました。
大臣: 残念ながら本調子ではなかったかな。
キムラ: ハーツクライ産駒は、最近は完成度が高くて2歳時から走れるケースも増えていますが、やはり本質的には晩成型の血統です。この臨戦過程でも万全な態勢でレースに臨めなかった点からも、この馬をGIで狙うにはまだ早すぎたのかもしれません。セレシオンは1年後、2年後に期待ですね。
大臣: 今年の菊花賞は、皐月賞馬不在、ダービー1、2着馬も不在だったけど、皐月賞5着、ダービー3着で、出走馬の中では春の実績ナンバー1のアスクビクターモアが順当に勝った。3歳牡馬はやっぱり春のクラシック上位組のレベルが高かったのかな?
キムラ: クラシック上位組は強かったと思います。その根拠となるのが皐月賞、ダービー上位馬の生産牧場ですね。
大臣: 3歳牝馬路線のレベルを考える時にも言ってた話だね。ノーザンファームの生産馬が上位にたくさん来ていればレベルが高い、そうでなければレベルが低い可能性が高いと。
キムラ: そうです。日本競馬を牽引していると言っても過言でなないノーザンファーム勢が、キチンと結果を出せているか否かは、そのレースのレベルを測る上での指標になり得ると考えています。
皐月賞は1~4着がノーザンファーム、5、6着が社台ファーム。ダービーは上位7頭中5頭がノーザンファーム、1頭が社台ファームでした。なので皐月賞もダービーもレベルが高かった可能性が高いし、その両レースで最先着だったアスクビクターモアが菊花賞を勝ったことによって、それを証明していると思います。この世代の一線級の馬たちのレベルは高いと思っています。
大臣: そのことも踏まえて、天皇賞・秋の真格言にいきましょう。