競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはジャパンC。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: マイルCSでは、阪神替わりで危ないと言ったセリフォスが鮮やかな追い込みを決めました。4角まで最後方でじっとして直線で末脚爆発。なるほどこういう乗り方で勝ち切るのか、と唸ったけど、この快勝は外国人騎手に乗り替わったのが大きかったのかね?
キムラ: そう思いますね。前任騎手(福永騎手・藤岡佑介騎手)からの鞍上強化の幅が大きかったです。レーン騎手は、芝重賞でディープインパクト産駒以外に乗ると【10-6-2-12】で複勝率が6割。ほとんど持ってきています。先週のエリザベス女王杯2着・ウインマリリンもそうでしたね。ディープインパクト産駒だと人気馬ばかりなのに【0-1-1-10】と勝ちがなくて複勝率が2割もないんですが。
大臣: そこはレーン騎手の大事なポイントだね。1、3着馬は春の東京芝1600mのGI好走馬だったので、「安田記念(春の東京芝1600mのGI)と直結する阪神マイルCS」という真格言通りだったとも言えるけど。
キムラ: そうですね。それと、阪神マイルCSの真格言「春の東京芝1600mのGIと直結する」に1、3着は該当したと言えるんですが、当然のことながら、同じ阪神芝1600mのGIとも直結しますよね。勝ったセリフォスは朝日杯FSの2着馬、2着のダノンザキッドは去年のマイルCSの3着馬、3着のソダシは阪神JF、桜花賞の勝ち馬でした。
大臣: 先週もちょっと言ったけど、来年からまたマイルCSは京都に戻るので、春の東京芝1600mのGIとは直結しなくなるはず。
キムラ: セリフォスはダイワメジャー産駒、ダノンザキッドはジャスタウェイ産駒なので急坂コースのほうが合ってますよね。クロフネ産駒のソダシもそうでしょう。この3頭は京都のマイルCSだと厳しいと思います。
大臣: とか言ってると、セリフォスは京都でも好走しそうだけど(笑)。この馬はダイワメジャー産駒としてはちょっと異質な気がしないでもないので。
キムラ: 中内田厩舎の馬としてもちょっと異質なんですよ。この厩舎の馬は、休み明け(前哨戦)に強くて、2戦目(本番)のタイミングでは落とすケースが大半でした(2歳戦を除く、重賞レースの3着内好走馬の次走連戦時で上昇した例は過去に一度も無かった)。その理論を優先して軽視してしまいましたが、確かにセリフォスは2歳秋も3歳春も3歳秋も、3シーズン続けて休み明け初戦よりも2戦目でパフォーマンスを上げているので…そういう個体と見るべきだったかもしれません。
大臣: セリフォスは中内田厩舎の馬だからといって、叩き2戦目のGIで嫌ってはダメだと。
じゃあ、ジャパンCの真格言にいきましょう。