競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはチャンピオンズC。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: ジャパンCは真格言通り、今年も外国馬は馬券にならず、6、7着まで。まったく勝負にはなってなかった。
キムラ: 毎年、5~7着まではよく来るんですよね。しかも一旦置かれて直線でジリジリ盛り返すというレースぶりもたいたい同じ。
大臣: 香港、ドバイ、北米の芝で好走歴のない欧州のGI馬が日本の馬場で走ると、ここらへんが限界なのかね。ただ、ジャパンCの賞金は来年から5億円になるし、東京競馬場に国際厩舎もできた。来年以降はもっと超一流の欧州馬が参戦してくるんじゃないの? 今年も怪我がなければ凱旋門賞馬のアルピニスタだって出走予定だったし。ジャパンCでも人気になるぐらいの超大物が参戦すると、もっと真格言も活きてくると思うんだけど。
キムラ: 今年の外国馬もけっこういいメンバーではあったと思うんですよ。それでもまったく歯が立たなかった。しかも今年の日本馬はそんなにレベルも高くないという下馬評もあって、来日してくれたという側面もあったと聞いています。そんな今年の結果を見ると、来年以降、また外国の一流馬の参戦は減るんじゃないですか?
大臣: そうなのか。それから、キムラ君の本命はシャフリヤールだったんだね。
キムラ: 買いの状況証拠が揃ってましたよね。藤原調教師は秋天よりジャパンCを狙っていると公言していました。シャフリヤールは2000mより2400m向きという見解で、賞金を考えてもジャパンCの方に軸足があるのは当然ですよね。天皇賞(秋)は余裕残しの仕上げだったと思うんですけど、今回はひと叩きで馬体も絞れて良化していました。さらに、天皇賞(秋)は、藤原調教師がC.デムーロ騎手に指示を出してなかったそうですが、今回はこの調教師が、通常、勝負をかける時と同様に、C.デムーロ騎手相手でも遠慮なく細かく乗り方を指示していたようです。
大臣: ただ、勝ったヴェラアズールは買ってなかったんでしょ。僕も一緒でシャフリヤールが本命、ヴェラアズールが無印だった。
キムラ: 一応4番手評価だったので、そこまで軽視したつもりではないのですが、『競馬予想TV!』では「エイシンフラッシュ産駒がGIで来るわけがない」というような見解を言ったら、思いのほか盛り上がってしまい。。
大臣: 僕も同じ理由で消しました。
キムラ: 実は、エイシンフラッシュ産駒は、繁殖牝馬にもけっこう恵まれた時期があったんですよ。ダイワスカーレットに付けられたりしましたし、その年の種付け頭数の多さが3位だったこともありました。それでも産駒の成績が奮わなくて、ヴェラアズールが出るまでは芝重賞レースで【1-1-1-75】とかなり不振でした。ヴェラアズールは、エンシンフラッシュ産駒が芝重賞で馬券になった4頭目の馬で、それがG2→GIと一気に連勝してしまったんです。
大臣: しかもダートから芝に転向してまだ6戦目。エンシンフラッシュ産駒と限らなくてもかなり異色の戦績だよね。それとやっぱり今回はムーア騎手の力が大きかったのかね?
キムラ: それが正解だと思います。あとはエンシンフラッシュ自身が、東京でスローの上がり勝負のGIに強い馬でしたよね。ダービーも秋天もそういうレースで勝ちました。そこは父から受け継いでいたのかもしれません。ただ、東京のスローのGI以外でどれだけ強い競馬ができるのか、そこの評価はまだちょっと保留かなと。
大臣: それではチャンピオンズCの真格言です。