競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは朝日杯FS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 阪神JFの真格言はばっちりだったね。勝ったのが東京芝1600mのアルテミスSで2着だったリバティアイランド。2着は東京芝1600mの新馬戦を楽勝してきたシンリョクカ。とはいえ過去10年、前走で新馬戦を勝ったばかりの馬は一頭も馬券になっていなかったので、この馬をここで買うのは難しかったけど。
キムラ: 僕もちょっとシンリョクカは買えなかったです。ただ、確かにこの馬の新馬勝ちは強かったですよね。
大臣: 中団から行き33秒4の上がりを使って、2着を3馬身半ちぎった。
キムラ: それに加えて、16番人気ながら5着に食い込んだミシシッピテソーロも、前走東京芝1600mのアルテミスSこそ太目残りで凡走を喫していましたが、新馬戦では東京芝1600mで勝ち上がっていた馬でした。私自身は数少ないハズレのモリアーナ(東京芝1600mの新馬戦で勝ち上がり)を引いてしまったのですが…一応は真格言に沿った結果になったとは言えますね。
それから、アルテミスS・2着馬のリバティアイランドが勝ったことで、今年のアルテミスSはハイレベルレースだったという評価も正しかったのではないでしょうか。アルテミスSを勝ったラヴェルが出遅れて凡走したのは残念でしたけど、姉のナミュールが1番人気4着、母のサンブルエミューズも2番人気8着と阪神JFを人気で凡走しているので、ちょっとこのレースと相性の悪い血統なのかもしれません。
大臣: そのナミュールも8枠だったんだけど。最近の阪神JFは8枠がさっぱりなんだよね。17年以降【0-0-0-17】。この中に1番人気が3頭、3番人気が2頭も含まれている。外外を回される不利が大きい。
キムラ: 特に今年の阪神芝はその傾向が強いですよね。ロングラン開催ということで、内の荒れにくい馬場を作っているからだと思いますけど、外有利な馬場はここまで年間を通して3日間しかありませんでした。今週の朝日杯フューチュリティSでもその点がキーになってくる可能性がありそうです。
大臣: それから今年の2歳重賞は1番人気が不振。阪神JFの前の段階で勝ったのは札幌2歳Sのドゥーラのみ。ノーザンファーム生産馬の1番人気は1勝もできていなかった。
キムラ: そうでしたね。
大臣: それがここでやっと勝った。ここまでノーザンファーム生産馬の1番人気が勝てなかったということは、今年の2歳戦のレベルが低いってこと?
キムラ: ノーザンファーム生産馬に限らず、1番人気で勝てなかった馬は牡馬が多いんですよね。唯一、1番人気で重賞を勝ったのがドゥーラ。アルテミスSで1番人気だったリバティアイランドも2着に来ているので、牝馬はそんなに1番人気で飛んでいる印象がありません。ということは、牡馬のレベルに疑問があります。そのへんは朝日杯FSの真格言で触れたいと思います。
大臣: じゃあ、その話にいきましょう。