競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは中山記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: フェブラリーSの好走馬は前年の武蔵野Sに出走した馬の中にいる。そしてこの2レースの勝ち時計が近い時は直結、勝ち時計が離れている時は非直結、というのが前回の真格言だったけど、奇しくもフェブラリーSのレモンポップは、去年の武蔵野S・2着時とまったく同じ時計で走っての快勝だった。
キムラ: 同じ時計というか、似た時計になるというのは予想していました。例年、秋の武蔵野Sは時計の速い馬場で行われ、冬のフェブラリーSは時計がかかる馬場で行われます。ただ、昨年の武蔵野Sはこのレースとしては時計のかかる馬場で行われ、勝ち時計は過去10年で最も遅く、先週のフェブラリーSは週半ばの雨も残って、このレースとしては少し速めの馬場。双方が寄せ合う格好で、この2レースの勝ち時計が合致しました。
大臣: 実は、アドマイヤルプスも去年の武蔵野Sと先週のフェブラリーSをまったく同じ時計で走った。それで武蔵野Sが7着でフェブラリーSが5着だから、G1のフェブラリーSよりG2の武蔵野Sのほうがメンバーは揃っていたのでは。ということで2、3着には、1600mがベストではないけど交流G1勝ちがあり底力上位のレッドルゼルとメイショウハリオが来たのかなと。
キムラ: メイショウハリオに関しては、やっぱりフェブラリーSって、ダート1800m以上の交流重賞を含めたG1で強い競馬をしていた馬が強いんですよ。いかにも東京のダート1600mがベストじゃないようなタイプでも。例えば、2020年に16番人気で2着に来たケイティブレイブがその典型だと思います。
大臣: ケイティブレイブはまったく東京ダート1600mに向くタイプではないと思ってたから、あの激走はビックリした。
キムラ: ホッコータルマエやベルシャザール、インカンテーションなんかもそうですけど、中長距離型だと思われていた馬が、フェブラリーSで1600mをこなせなかったほうがむしろ少ないと思います。だから、メイショウハリオは買うべき一頭だと思っていました。ただ一点、左回りがどうかという所で4番手までにしかできませんでしたが。
大臣: フェブラリーSで、ケイティブレイブやメイショウハリオが好走したことは頭に入れておきたいね。それでは中山記念の真格言です。