競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは金鯱賞。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: チューリップ賞は、キムラ君が推奨した2頭の内の1頭、コナコーストが6番人気2着。もう1頭のアリスヴェリテに関連して、去年のつわぶき賞はレベルが高かったという話をしたけど、そのつわぶき賞組の1頭、モズメイメイが7番人気1着。けっこういい配当の単勝、馬連になったね。そして、モズメイメイはまた武豊騎手の積極的な騎乗が光っていた。
キムラ: 武豊騎手は、いま重賞で5レース連続で4角2番手以内、3レース連続で逃げてるんですよ。
大臣: 先々週の中山記念、そして先週は弥生賞でも逃げてたね。
キムラ: チューリップ賞の真格言は2つ挙げましたが。格言1の「スローペースになりやすい」、これはやはりそうなりましたね。その結果、コナコースト以外の入着馬はみな4角3番手以内の馬でした。格言2は「2歳秋の序列が大事」ということでしたが、実は、1着のモズメイメイ、4着のルミノメテオールも阪神JFに登録していた馬でした。
大臣: そこを除外になったから、残念阪神JF的な位置づけのつわぶき賞にまわったわけだよね。
キムラ: そうです。新馬戦を勝ったばかりのペリファーニアが3着に来たことは予想外でしたが、1、2、4着馬は阪神JFを目指せるような馬たちでした。
大臣: それから真格言とは別の話になるけど。先週、キムラ君は15番人気のディヴィナシオンを本命にして、オーシャンSは大当たりしてたよね。
キムラ: ディヴィナシオンの本命は私の中ではシンプルな結論でしたよ。この馬はずっと狙っていましたから。前走のカーバンクルSは対抗、2走前のラピスラズリSは本命でした。前走と4走前は内有利な競馬で外を回し、2走前と3走前は苦手な渋化馬場でした。
大臣: たまにいるよね。こういう好走パターンと逆、逆にばかり走ってる馬って。
キムラ: 4走前の北九州記念で、他に外を回したファストフォースとフレッチアが次走で穴を出してました。
大臣: ここで15番人気というのは、人気がなさ過ぎたんだね。
キムラ: そうですね。それと今回はつくづく鞍上は大事だなと思いました。ディヴィナシオンは過去4勝中3勝が川田騎手で、もう1勝は武豊騎手。鞍上を選ぶ馬なんです。2走前は勝浦騎手、前走は北村宏司騎手で、今回は菅原明良騎手への乗り替わりでした。
大臣: 今回の菅原騎手の立ち回りはうまかったよね。まず追い込み一手だった馬をいつもより前の中団で競馬させたこと。1枠から道中は内をロスなく回り、4角手前から徐々に外に出し直線は大外。今週の中山芝は直線で大外に出すとやたら斬れる馬場だった。この馬はまた穴を出すよね。
キムラ: そうですね。騎手は選びますが実力はある馬なので。あと最近は道悪だとダメなので、良馬場ならまた出番はあると思います。
大臣: 「ヴィクトワールピサ産駒はちょっと大敗が続いてる馬でも突如一変の穴があるから簡単に見限ってはいけない」というという話を金満血統王国でしたことがあるんだけど。その突如一変がいつなのか、がなかなか当てられなくて。実はヴィクトワールピサ産駒は苦手なんだよね。
キムラ: ああ、そうなんですか。
大臣: ディヴィナシオンも「まだ見限ってはダメ」とメモはしてたんだけど、ここでは買えなかったのが悔しくて(笑)。キムラ君のここでの本命はお見事でした。
それでは金鯱賞の真格言にいきましょう。