競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはみやこS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 天皇賞・秋は真格言通り、強い3歳世代で末脚が斬れるイクイノックスが1着、ダノンベルーガが3着。キムラ君も単勝とワイドがばっちり的中だったようで。
キムラ: 本来、天皇賞・秋は3歳馬が不利なレースなんですけど。
大臣: 出走頭数が少ないのもあるけど、ジャパンCや有馬記念ほど3歳馬が馬券にならない。去年のエフフォーリアは3歳馬として久々に天皇賞・秋を勝ったんだよね。
キムラ: シンボリクリスエス以来、19年ぶりでした。天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念と、古馬と3歳馬の斤量差はすべて2キロなので、開催時期が後ろにいくほど3歳馬が通用しやすくなるんです。でも、今年の天皇賞・秋は3歳馬が3頭出走して2頭が馬券になりました。
大臣: だから、人気馬同士だったとはいえ◎イクイノックス、○ダノンベルーガというキムラ君の予想は素晴らしかったよね。
キムラ: いやでも……。
大臣: 何か不本意なことでも?
キムラ: 真格言では「最近の東京の古馬重賞では逃げ馬は壊滅的」としたのに、逃げ馬が連対してしまったので。
大臣: でも、パンサラッサの逃げは普通の逃げじゃなかったからなあ。このレースはちょうど3Fを過ぎたあたりから、2番手にいたバビットの横山典騎手がガタッとペースを落とした。そこからパンサラッサの大逃げになるんだけど、僕がざっくり計測したら2番手以下の中盤4F~7Fは、同日3Rの同じ距離で行われた未勝利戦よりも遅かった。
キムラ: だから、天皇賞・秋の勝ち時計はけっこう遅かったですよね。
大臣: 2番手以下はかなり特殊なラップでレースをしていた中で、パンサラッサは一頭だけ違うレースをしてたようなもんでしょ。
キムラ: 亀谷競馬サロンに入会している人なら、そこらへんをわかってくれてるとは思うんですけどね(笑)。
大臣: 実質、逃げてたと言ってもいいバビットが最下位に沈んでるんだから、「逃げ馬は壊滅的」で大当たりってことで。
しかし、改めて東京でのイクイノックスの強さに感心したんだけど。この馬をダービーで負かしたドウデュースも恐れ入るなと思って、ついダービーの映像を見返したんだけど、なんのことはない、今年の3歳牡馬はダービーの上位4頭が抜けて強かったんだなと。ダービー3着馬が菊花賞1着で、ダービー2、4着馬が天皇賞・秋で1、3着。
キムラ: 結局、そういうことになりますね。オークスの上位4頭が強かった牝馬と同じで。
大臣: 欧州遠征のダメージがなければ、ドウデュースもジャパンCで勝ち負けだな(取材後に回避が決定)。それでは、みやこSの真格言にいきましょう。