競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは天皇賞春。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: まず、新装京都の芝コースはどう見た?
キムラ: 京都芝は改修直前の2019、2020年と少し時計のかかる馬場になっていました。マイラーズCで言うと2014年と2018年にレコードが出ているんですね。この年まではかなり速い時計の出る馬場でした。だから、2018年以前の速い時計の出る馬場に戻ったのかなと思いましたね。
大臣: 開幕週の結果を見ると、ざっくり言えば、内回りは逃げ・先行有利。外回りはけっこう外差しも決まってて、速い上がりを使える馬が有利なのかなと思ったんだけど、やたらハイペースのレースが多かったよね。だから差しがけっこう決まったのは展開が大きかったのかなとも思ったんだけど。それほど内有利でもなかったし、とりあえずあまり極端なバイアスのないフラットな馬場のようにも思えた。
キムラ: まだ1週目が終わったばかりで、割と開催1週目と2週目でガラリと馬場が変わる(変えてくる)ということもあるあるなので、もう少し様子見したいです。
大臣: 確かに1週見ただけで、いろいろ決めつけるのは良くないか。風の影響が大き過ぎた感じもするし。ラップを見ると、向正面の追い風、直線の向かい風がかなり強力だったんじゃないの?
キムラ: そうですね。土曜は風の影響が強すぎました。新装京都の芝がどうなのか、まだなんとも言えない部分は多いと思いますが、日曜のほうが真の姿に近いかも知れません。
大臣: ダートなんかあまりに上がりが遅くてビックリしたけど、これも強力な直線向かい風の影響で、京都のダートが力のいる馬場になったわけではないよね。それからマイラーズCは真格言通り、非キンカメ系のワンツーだった。
キムラ: 勝ったシュネルマイスターは持ち時計1位の馬。2着のガイアフォースは1600mが初めてでしたけど、1勝クラス勝ちが小倉芝2000mのレコードだった馬。高速馬場に対応できる馬がきちんとワンツーしたなと思いました。
大臣: キムラ君の予想は◎ガイアフォース、○シュネルマイスターでばっちりだったね。
キムラ: そもそもガイアフォースは菊花賞とAJCCで1番人気に推されていた馬で、能力は高いはずなんです。じゃあ、なぜこの2レースで凡走したかと言うと、AJCCは時計のかかる馬場が向いてなかった。菊花賞は、セントライト記念を勝った後、中4週で強い調教ができてなかった。
今回は1週間前の調教で自己ベストを出していたように、しっかり攻め馬をこなせて仕上がりも良かったと思うんですね。ここから安田記念は中5週になります。この間、しっかり追えるかどうかはチェックしておきたいですね。
3着のソウルラッシュに関しては『高速馬場は向いてない』と言いましたけど、僕が考えていた以上に高速馬場適性のある馬でした。ただ、この馬の強みがより出るのは時計のかかる馬場という見解には変わりありませんので、安田記念は、もし馬場が悪化すれば今回の先着馬を逆転可能だと思います。
シュネルマイスターは去年の安田記念2着馬。それも強い競馬をしての2着でした。今年も有力でしょう。
大臣: 1~3着馬は安田記念で当然、人気だと思うけど、京都のマイラーズCって安田記念にまったく直結しないんだよね。実際に、これまでに京都で行われたマイラーズCの1~3着馬は安田記念で1頭も連対していない。俺は3頭ともかなり危ないと思うけど(笑)。
それでは天皇賞春の真格言にいきましょう。