競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはNHKマイルC。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: なんてことはない、京都の天皇賞は黙ってルメール&ディープなんだね。
キムラ: そうですね。長距離戦でルメール騎手は大きなアドバンテージですし、ジャスティンパレスはディープ向きとは言えない阪神の長距離戦で好走してきた馬です。京都に替わって更にパフォーマンスを上げることは予想できましたよね。
大臣: 3着はオルフェーヴル産駒だったし、天皇賞春が京都に戻って浮上するのはディープとステイゴールド系というのは予想通りだった。ディープボンドは阪神でも京都でも春天のパフォーマンスは変わらず。
キムラ: ディープボンドは競馬場どうこうというより、上がりがかかるレースになれば確実に好走するってことだと思います。今年の天皇賞春は上がり3Fで見るとそんなにかかってないですけど、上がり5Fだとかなりかかっています。
大臣: 後半5Fが60秒8というのは、過去10年の天皇賞春でいちばん遅かったんだね。阪神大賞典は上がり3Fが34秒4、5Fが57秒9。ディープボンドにはまったく不向きな流れだった。
キムラ: ちなみに、阪神大賞典で4角2、3番手と先行していた2頭が天皇賞春でワンツーでした。今年の阪神大賞典はあまりにペースが遅くて特殊なレースかとも思いましたが、「天皇賞春では阪神大賞典で先行した馬を狙え(逆に言えば差した馬は軽視)」というセオリー通りでしたし、これは来年以降も使えると思います。
大臣: あと、ジャスティンパレスについて聞きたいんだけど、この馬は関東へ遠征すると危ないってことなの?
キムラ: 僕は皐月賞で本命にしたんですが、蓋を開けてみれば、まだ馬がまったく完成してなかったという走りの負け方でした。その翌週の「競馬予想TV!」でも3歳秋以降に良くなる馬じゃないかと当時、言ったんですけど。
大臣: 3歳夏を越えて馬がパンとしたのね?
キムラ: そうですね。ホープフルS・2着は馬が完成前でも素質だけで走っちゃった感じで、皐月賞、ダービーはクラシックで好走できるほどまだ成長していませんでした。それが秋になってだいぶパンとして、神戸新聞杯、菊花賞と好走。有馬記念はマーカンド騎手の騎乗に問題があったと思います。7着でしたけど強い競馬をしていましたし。僕はこの時も本命にしていて、阪神大賞典、天皇賞春と3戦続けて本命にしてきました。
大臣: そう言えば有馬記念は輸送で渋滞に巻き込まれてもいたよね。それがレースにどれだけ影響したかはわからないけど。じゃあ、皐月賞、ダービー、有馬記念の凡走を見て、この馬は関東遠征がダメとはまだ決めつけられないのか。
キムラ: そうだと思いますよ。
大臣: それではNHKマイルCの真格言にいきましょう。