競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはヴィクトリアマイル。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: 真格言のおかげでNHKマイルCの馬連万馬券を3点で獲れたよ!
キムラ: あ、そうですか。
大臣: 実は、先週のキムラ君の話を聞いた時点で、モリアーナとウンブライルの馬連1点勝負にしようかなと思っていたんだよね。でも、モリアーナが1枠に入ってしまったでしょ。『WIN5・1点突破大作戦』にも書いたけど、NHKマイルCに限らず東京芝1600のG1で1枠が勝つのはなかなか難しいんだよね。
キムラ: そうなんですよ。そのコラムは読みましたよ。
大臣: ということで1枠2番のモリアーナは頭で買いづらい。じゃあウンブライルを頭にすればいいかと言うと、2枠は全然勝ってないわけじゃないけど、モリアーナの1つ外の隣の枠で、これも頭では買いづらい。
▲NHKマイルC・枠番別成績(2014~2023年)
▲ヴィクトリアマイル・枠番別成績(2013~2022年)
▲安田記念・枠番別成績(2013~2022年)
※3レース合わせて1枠の勝利なし
大臣: じゃあ、どの馬を頭にするか考えた時に、どうやら今年は道悪で行われ時計のかかる決着になりそうだと。だったら狙いは非ノーザンファームの馬だなと思ってシャンパンカラーとオオバンブルマイで迷った。
キムラ: なるほど。
大臣: G1だったらディスクリートキャットよりドゥラメンテだよなということで、シャンパンカラーの単勝と、ウンブライル、モリアーナとの馬連を3頭ボックスで買ったら万馬券的中。真格言のおかげで他の馬をいっさい買うこともなかった。
キムラ: いや、僕はシャンパンカラーをいっさい推奨してないですから。この万馬券を獲ったのは大臣の予想がうまかったんですよ。おめでとうございます(笑)。
大臣: 先週も話したけど、ウンブライルはずっと評価してなかったんだよね。だけどキムラ君から蹄の話を聞いて、阪神JF、クイーンCで凡走した理由もわかったし、前走は蹄の状態が良くなっての復調なら、今回も引き続き狙っていいなと。もしウンブライルの蹄の話を聞いてなかったら消していた可能性が高かった。だからやっぱり真格言のおかげだよ(笑)。
キムラ: 真格言で話したのは、今年の3歳世代は牝馬のレベルが高いということと、NHKマイルCを含む今の東京芝G1レースは差し追い込み馬が有利という2つでした。
牝馬の差し馬は2、6、7着。牝馬のほうがレベルが高いとまで言える結果ではなかったですけど、人気を考えると3頭とも悪くない成績ではありますよね。そして連対馬は出した。それから1~3着馬は全て追い込み馬でした。真格言で話したことは間違ってなかったと思います。
大臣: 「穴を買うなら追い込み馬」と言っていたのも正解だったよね。1着が9番人気、2着が8番人気。
キムラ: 1~3着馬は、腹を括ってほぼ最後方まで下げて競馬をした鞍上の判断が素晴らしかったと思います。最初に話が出たように、NHKマイルCは極端な内枠が厳しいんです。
大臣: 真格言では触れなかったけど、そこもNHKマイルCの大きなポイントだね。今週のヴィクトリアマイルも。
キムラ: その極端な内枠から好走するためには、とにかく前に行くか極端に下げるかの二択なんですよね。
大臣: 去年、2着した横山典騎手のマテンロウオリオンがそうだったね。1枠からほぼ最後方まで下げた。
キムラ: そうです。あれがあったからモリアーナは1枠でも狙いを下げなくていいかなと思ってしまったんですが、今年は、横山武騎手のウンブライルはほぼ最後方まで下げる思い切った競馬ができましたが、横山典騎手のモリアーナはそこまで思い切って下げることができませんでした。
大臣: とにかくうまくいって良かった。付け加えておくと、ワイドはシャンパンカラーからの2点で獲ったよ(笑)。ということでヴィクトリアマイルの真格言にいきましょう。