競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマは安田記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣: 今年のダービー1、2着は、皐月賞の1、2着が入れ替わっただけ。キムラ君は○◎で馬連を本線で当ててたね。
キムラ: コラムでもプッシュした2頭がワンツーを決めたのは良かったのですが、ソールオリエンスの単勝をたくさん買っていましたし、ソールオリエンス→タスティエーラの順番での決着が大本線で、2点目での的中だったのでガミりました。
大臣: 先週、キムラ君は、最近のダービーは「皐月賞好走馬を重視」「別路線組は軽視」という話をしていたけど、いまダービーの大原則はこれだなと改めて思った。2019年以降のダービーでは、皐月賞3着以内の内、2頭が必ず馬券になっている。だからもっと細かく言えば「皐月賞の3着以内重視」だよね。
▼過去5年のダービー3着以内馬と前走成績
大臣: そして、皐月賞4着以下、別路線組で買えるのはほぼディープインパクトかハーツクライ。それぐらいディープとハーツはダービーの特注血統。来年以降、もうディープ産駒はいないわけだから、残るダービー特注血統はハーツだけに。ハーツなら皐月賞4着以下や別路線組でもダービーで狙える。
キムラ: そういうことですね。
▼過去5年のダービーで、皐月賞3着以内から馬券にならなかった馬
大臣: 逆に、皐月賞3着以内からダービーで馬券にならない馬は、みんなディープでもハーツでもない。そういう意味では、サトノクラウン産駒のタスティエーラは、皐月賞3着以内でもダービーで危ない血統だったかもしれないけど、皐月賞のレースぶりを見ると、3着以下の馬たち相手に抜けて強い競馬をしていたよね。道悪の中山→良馬場の東京替わりはあまりプラスとは思わなかったけど、ダービーでも軽視はできないなと。
あと、TAROさんの連載『TAROのジョッキーズファイル』を読んで、レーン騎手がタスティエーラに合うという原稿も説得力があり、すごく参考になりました(笑)。実は、タスティエーラとハーツコンチェルトのワイドだけ獲ったんだよね。
キムラ: ああ、そのワイドは19.7倍もついたんですね。
大臣: ◎はソールオリエンスだったけど。相手はフリームファクシとハーツコンチェルトの2点だけに絞った。フリームファクシは真格言で推奨された馬。ハーツコンチェルトは父がハーツだから押さえた。過去4年、ハーツ持ちが毎年、馬券になっていたのは知ってたからね。そして先週のキムラ君の話を聞いて、別路線組はみなばっさり消すことができたよ。
キムラ: それは良かったです(笑)。
大臣: ただ、ソールオリエンスの本命はオークスのリバティアイランドほど自信はなく、ひょっとしたらコケる可能性もあるかなと思って、念のためタスティエーラからもフリームファクシとハーツコンチェルトに流したんだよね。
繰り返しになるけど、ダービーは「皐月賞3着以内を狙え」「別路線組は軽視」「ただしハーツは例外」が大原則。今年の1~3着はこれで買えた馬。ダービーってシンプルに考えればいいんだなと改めて思った。ワイドを獲っただけで偉そうに言ってるけど(笑)。
キムラ: いや、でも本当にダービーの馬券って毎年そんなに難しくないんですよね。いま言った大原則通りに買っていれば。
大臣: でも、大原則以外の馬券もついつい買いたくなっちゃうからハズすんだよね(笑)。それでは安田記念の真格言にいきましょう。