競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマは函館記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣: プロキオンSは4歳馬のワンツーだったね。
キムラ: 4着のエルバリオも4歳馬でした。プロキオンSが7月に中京で行われるようになって、4歳馬が3頭も掲示板にのったのは今年が初めてだったんですけど、これは現4歳世代のレベルが高く、現5歳世代のレベルが低いことが影響していると思います。
7月の段階で4歳馬が重賞でこれだけ走れれば、夏以降のダート重賞でどんどん成績を上げていくことになるのは間違いないと思います。今後、5歳以上と斤量はずっと同じままで、4歳馬はまだまだ成長も見込めますから。
それからエルバリオは前走で3勝クラスを勝ったばかりの馬でしたけど、今年になってからダートの3勝クラスを勝ったばかりの4歳馬が、OPクラスの昇級戦でけっこう馬券になっているんですよ。逆に、昨年は3勝クラスを勝った馬は昇級初戦の重賞・OP競走で全くと言っていいほどに好走できていませんでした。今年のダート4歳馬の層が厚すぎて、3勝クラスを突破するハードルがかなり高くなっているんですよね。
大臣: なるほど。OPでも通用する力をつけているような馬が、3勝クラスで渋滞してるわけね。
キムラ: 3勝クラスを勝ったばかりの4歳馬がOP特別で即通用というパターンも、夏以降にもっと増えてくると思います。
大臣: プロキオンSを勝ったドンフランキーは、2走前のコーラルSを見たら、5歳以上と同斤で重賞だとまだ厳しいかなと思ってしまったよ。この馬はコーラルSの阪神ダート1400より中京ダート1400でパフォーマンスを上げることをもっと考慮すべきだった(これで中京ダート1400では3連勝)。それでもリメイクを負かすまで強くなっているとは思わなかったよ。別にリメイクは悪い競馬をしてたわけじゃないよね。
キムラ: 後続との着差を見ればそれは明らかですよね。むしろ今回は物凄く強かったカペラSよりいい競馬をしたんじゃないかと思っているくらいです。そのリメイクと同等の競馬をしたということは、ドンフランキーが単純に強かったんだと思います。
大臣: ここで改めて、プロキオンSの4歳馬の扱いを確認しておきたい。交流重賞を含め、5歳以上を相手に既に重賞で馬券になったことがある馬は、もちろんここでも勝負になる。問題は、重賞実績はないけどOP特別勝ちがある馬(ドンフランキーもこれに該当)。これが通用したりしなかったりで、そこは馬ごとに吟味する必要あり。ここは世代間のレベルの差も重要になってくる。
キムラ: 例年なら、OP特別勝ちまでしか実績のない4歳馬は、基本的にプロキオンSでは厳しいと考えていいと思います。
大臣: 重賞で3着以内あり=買える。重賞実績なし・OP特別勝ちあり=厳しい。これがプロキオンSの4歳馬の取捨の基本ってことだね。
それでは函館記念の真格言にいきましょう。