競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマはクイーンS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣: 4週目の中京芝は、内のほうがだいぶ荒れてたねえ。特に直線は馬場の内の緑色も薄くなってた。それと3週目の超高速馬場から一変、だいぶ時計のかかる馬場にもなってたよね。ということで、残念ながら今年の中京記念は内有利な馬場では行われなかった。
キムラ: 確かに直線は外のほうがよく伸びる馬場でしたね。
大臣: 中京芝が以前ほど外枠有利の馬場ではなくなってるんだろうけど、この7月の開催は梅雨時で雨も多く、馬場の内が痛みやすい。中京記念は来年以降も外差し有利な馬場で行われることが多くなりそうだね。
キムラ: そうですね。
大臣: ということなのに、セルバーグの逃げ切り勝ちってどういうこと? しかも今年はペースもけっこう速かったのに。
キムラ: ちょうど1年前、アイビスサマーダッシュの時にも話したんですけど、馬というのは、他の馬たちと並んで走るよりは1頭だけで走ったほうが速いタイムで走れるんですよね。
大臣: だから、原理的には、新潟千直で内枠から1頭だけ内ラチ沿いを走った馬にはチャンスがあるはずだ、という話をしてたよね。
キムラ: 確かにセルバーグは馬場の悪い内を通って逃げていました。ハイペースで展開も厳しかったんですけど、残りの15頭とは違って、逃げて他馬からのプレッシャーを受けず、余計に心拍を上げることなく競馬ができました。そもそもセルバーグは逃げれば強いというタイプでもありましたし、今回は自分がいちばん強い競馬に持ち込めたってことです。
大臣: 確かに逃げでオープンまで出世してきた馬だからね。前2走は自分の競馬ができてなかった。それから「中京記念は大型馬が強い」という話をした途端に、432キロと422キロのワンツー(笑)。これはどういうこと?
キムラ: 中京芝で大型馬有利というのは、時計の速い馬場ほど顕著になるんですよ。それが渋った馬場になると、軽い馬から重い馬まで成績が均等になってくる。最初の話にもあったように、先週はちょっと時計のかかる馬場になっていましたよね。その影響があったのかもしれません。
大臣: なるほど。来年はパンパンの良馬場でデカい馬にワンツーして欲しいね(笑)。というわけで、クイーンSの真格言です。