競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマはレパードS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣: よりによって中京記念は「馬体重の重い馬が強い」と言ったら軽い馬がワンツー。クイーンSは「3歳馬が危ない」と言ったら3歳馬が1着。2週続けてちょっと調子が悪いなあ(笑)。
とはいえ、クイーンSの3歳馬は過去10年で【2-0-0-12】なので、真格言自体は間違ってないと思う。実際、今年も3歳でもう1頭の人気馬ライトクオンタムは飛んだしね……と言おうと思ったら、この馬、最終的に6番人気だったのね。前日発売からずっと人気だったのに。
キムラ: 恐らく馬体減の影響か、レースの30分ぐらい前から急にオッズが下がったみたいですね。
大臣: そうなのか。実はこのレース、コスタボニータとウインピクシスの単勝と、この2頭+ルビーカサブランカの馬連をボックスで買ってたんだよね。ウインピクシスは時計の速い札幌芝では厳しいかなと思ったんだけど、ゴールドシップ産駒が土曜日に2勝していたし、何より横山武騎手が内枠の人気薄に乗っているのが不気味で買ったんだけど。
キムラ: 僕はウインピクシスまで手が回りませんでしたよ。
大臣: でも、せっかく人気薄のウインピクシスを拾えたならドゥーラは買っておかなきゃダメだなあ。「3歳馬が危ない」となると、該当馬はみな黙ってばっさり消しちゃう。これが自分のダメなところで。「3歳馬が危ない」といっても、怪しいと思えば△ぐらい打っておけばいいものを(笑)。
キムラ: やっぱり運良く51キロでの出走となったドゥーラは軽視すべきではなかったですね。クイーンSにおける過去の3歳の勝ち馬たちはみな52キロだったんですよ。
大臣: ドゥーラは重賞勝ちが2歳時のもので、オークスも勝ったわけじゃないから+1キロがなかったんだね。
キムラ: そうなんですよ。しかもこのレースが7月だったので、3歳牝馬の基本の斤量が51キロだったんですね。これが8月になると52キロになります。だから、今年のクイーンSがあと2日遅かったら、ライトクオンタムなどは53キロになってたわけです。
そう考えるとドゥーラの51キロはいかにも楽。1番人気とはいえ単勝4.5倍というのはおいしいオッズだった気がします。基本的にこの時期の古馬混合重賞レースで3歳馬は常に過剰人気するものですが、今回に関してはそうは言えなかったかも知れません。
大臣: この結果を見て、ドゥーラが夏の洋芝に強いことが間違いないのはわかった。でも、秋の中央場所になったら危ないよね。人気でコンスタントに走るタイプだとも思わないので、人気で消すチャンスはどこかであるだろう。
キムラ: 僕もこのレースの前までドゥーラはアテにならないタイプだと思っていましたが、この時期に中距離で古馬相手の重賞を勝った3歳馬というのは8割方、G1級なんですよ。まあ、ドゥーラは既にG1で好走してますけど。
過去の3歳の勝ち馬を見ても、アエロリットとか、アヴェンチュラとか、アプリコットフィズとか。だからこの結果を見て、ドゥーラに関しては、真格言を乗り越えた強い馬なんじゃないかと評価を上方修正しました。
大臣: そうなのかあ。それではレパードSの真格言にいきましょう。