競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマは神戸新聞杯。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
キムラ: ローズSは、休み明けの春の実績馬(特にオークス組)を買えるのはノーザンファーム勢、買えないのは非ノーザンファーム勢という話をしましたが、非ノーザンファーム勢のソーダズリングやレミージュは好走できませんでしたね。やはり非ノーザンファーム勢はこのローテで好走するのは難しいです。ただ、肝心のノーザンファーム勢のラヴェルも人気で凡走してしまいました。やっぱりキタサンブラック産駒の牝馬は難しいですね。
大臣: 今回は真格言より俺の直感のほうが正しかったでしょ(笑)。
キムラ: 本当にそうでした。重賞で人気にこたえられるキタサンブラック牝馬ってなかなかいないですよね。そのことは関係者も周知のようで、キタサンブラックの牡馬はセリで高値で取り引きされてますけど、牝馬は高値では売れなくなっているんですね。キタサンブラック産駒の牝馬をうまく育成するのは、ノーザンファームでも難しいんだと思います。
あとはひと口にノーザンファームといっても、8月に坂路改修工事で重要度の高い坂路調教ができなかったノーザンファームしがらきを使っている関西所属のノーザンファーム馬が、この秋は休み明け初戦でコケるケースが頻発しているので、その影響もあったかも知れません。
※関東所属×ノーザンファーム生産馬×9月中山阪神×休み明け
=【4-3-2-21】(勝率13.3%・連対率23.3%・複勝率30%・単回123%・複回98%)
※関西所属×ノーザンファーム生産馬×9月中山阪神×休み明け
=【2-3-3-27】(勝率5.7%・連対率14.3%・複勝率22.9%・単回22%・複回33%)
大臣: ここまでキタサンブラック産駒の芝重賞成績は、牡馬が【8-5-1-14】に対して、牝馬は【1-4-1-18】なんだよね。まあ、牡馬の【8-5】中の【6-4】がイクイノックスとソールオリエンスのものだけど。
それから今年のローズSはHペースになって、先行したラヴェルには展開も厳しかった。ローズSのテン3Fが34秒台だったのは2017年以来で、この時は8番人気のラビットランが直線大外一気を鮮やかに決めたんだけど、今年は7番人気のマスクトディーヴァが鮮やかに大外から突き抜けた。
キムラ: 実は、マスクトディーヴァは『競馬放送局』の予想では対抗にして、単勝を的中させたんですよ。いま挙げたラビットランは角居厩舎の馬でしたが、マスクトディーヴァは角居厩舎を引き継いだ辻野厩舎の馬。阪神芝1800は角居厩舎の庭で、ローズSは角居厩舎が十八番としているレースでした。辻野厩舎もそこを引き継いだと思うんですね。ラビットランもマスクトディーヴァもローズSでは厩舎適性が高かった。実は、3着マラキナイアの吉岡調教師も角居厩舎出身なんです。
大臣: なるほどね。それでは神戸新聞杯の真格言にいきましょう。