競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマは秋華賞。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣: 京都大賞典は、道悪で少しタフな馬場になったので、「小型馬有利」の真格言は関係なしになったかなと思ったら、推奨したプラダリアとボッケリーニでしっかり決まったね。
キムラ: 一定以上の道悪になると極端な大型馬のほうが不利になりますからね。道悪になってなおさら推奨2頭で決まりやすくなったんじゃないでしょうか。
大臣: あれ、「一定以上の道悪になると大型馬が不利」という話はここでした?
キムラ: してませんでしたっけ?
大臣: してたかもしれないけど、まったく覚えてないよ、すいません(笑)。確かにここも1、2、4、5着が470キロ台の馬だったよね。
キムラ: ここは競走中止になったブローザホーン以外に470キロ台以下の馬が6頭いたんですけど、その内の4頭が1、2、4、5着。要するに、ここに出走していた馬の馬体重が軽いほうから6頭の内4頭が掲示板に乗ったということです。
大臣: そういうことになるよね。まあ、この1、2、4、5着馬はみな内ラチ沿いをロスなく回ってきた馬でもあった。開幕週の京都芝ははっきりと内有利な馬場だったね。日曜メインレースのオパールSも1~4着までみな内ラチ沿いを走ってきた馬たちだった。ここでキムラ君のお手馬で内枠巧者のディヴィナシオンが14番人気3着と激走してたね。
それから真格言では、「新装京都芝ではディープが狙い目」という話もしてて、プラダリアがしっかり勝ち切った。この馬、前走・新潟記念の3番人気4着は夏負けの影響があったみたいだけど、今年の夏は酷暑だったので、夏場のレースで暑さにやられた馬たちが涼しくなって順当に巻き返してるよね。スプリンターズSのマッドクールなんかもそうだったでしょ。前走は「夏負けだった」「熱中症だった」というコメントが出てる馬は要注意だなあ。
キムラ: ただ、陣営からそういうコメントが出ると人気になっちゃいますよね。マッドクールもプラダリアも、もしそういうコメントが出てなければ、もう少し人気がなくても良かったと思います。プラダリアのほうは、昨年の夏場(放牧中)も調子を崩していたことがあったので、仮にコメントが無かったとしても推察して狙うことができたので。
大臣: 確かに。京都大賞典の馬連もつかなかったもんなあ。これ、獲ったんだけど、「この2頭で20倍もつかねーのかよ!」と思ってガックリきた(笑)。
キムラ: 4着のヒンドゥタイムズも今年の夏は調子が上がらなかったようです。だから七夕賞は大きく馬体を減らして7着と走れなかったみたいですよ。
大臣: そうなんだ。でもレース前に陣営はそんなコメントはしてなかったよね。だから人気にならなかったのか。ボッケリーニとヒンドゥタイムズのワイドを持ってたので、ちょっと惜しかったんだけど。
キムラ: 実は、ヒンドゥタイムズは去年の京都大賞典も4着だったんですよね。涼しくなると調子を上げるタイプです。
大臣: そうなのか。俺は「京都芝の道悪はハービンジャー」という狙いで買ったんだけど。
キムラ: これからもっと涼しくなって、ヒンドゥタイムズはまだどこかで出番があると思いますよ。
大臣: ただ、この馬は一度好走すると馬が硬くなるらしくて、なかなか続けて好走できないんだけどね。
キムラ: 去年も京都大賞典の後、チャレンジCを2番人気で6着と凡走。その次の小倉大賞典で勝っているので、今年も狙い目は次の次かもしれないですね。
大臣: じゃあ、秋華賞の真格言にいきましょう。