競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマはカペラS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:チャンピオンズCの牝馬2頭はアーテルアストレアが9着、アイコンテーラーが14着。アイコンテーラーは8枠に入った影響かあまり人気にもならなかったけど、とにかく真格言は当たったね。
キムラ:まあ、今年のチャンピオンズCは不可解な負け方をした馬が多かったので、アーテルアストレアもアイコンテーラーも、中京ダート1800の牝馬だから凡走したというだけではないとは思いますけどね。
大臣:不可解な負け方した馬のなかに2番人気のセラフィックコール(10着)と3番人気クラウンプライド(10着)も含まれると思うけど。
キムラ:クラウンプライドは馬の状態に問題があったんじゃないですかね。韓国遠征が急仕上げだったようで、その後に夏負けがあり、それでJBCクラシックを使えなかったみたいなので。
大臣:セラフィックコールは左回りがダメなのかな?この馬はデビュー3連勝目の八王子特別(東京ダート2100m)がハナ差勝ちだったのでもう余力なしと見て、4連勝目のJRAアニーバーサリーSで軽視。「WIN5・1点突破大作戦」で痛い目に遭ったんだけど(笑)。今回はまったくマクれなかった。実は八王子特別の時もマクッてないんだよね。
キムラ:結局、中京ダート1800mでいちばんまずい後方の外々を回らされる競馬になりましたよね。
大臣:2着に好走したウィルソンテソーロは追い込みでも4角まで最内をロスなく回って来て、直線だけ外に出してた。これは中京ダート1800でも追い込めるパターン。先週、話をしたサンビスタが勝った2015年で3着だったサウンドトゥルーと同じ立ち回り。
サウンドトゥルーは同じような競馬をして翌年はチャンピオンズCを勝った。チャンピオンズCで今年のウィンテソーロみたいな立ち回りは「サウンドトゥルー戦法」と名付けたい(笑)。ただ、申し訳ないけど、それを原騎手がやるとは思わなかった。
キムラ:本来は前で競馬する馬が出遅れてしまったのもありますし、逆に外に行きづらい隊列になったことが功を奏した印象もありますし、そのへんは運もあったと思いますけど(笑)。
大臣:今年のチャンピオンズCは、ウィンテソーロが2着に追い込んで来なければ単なる前に行った3頭の行った行っただったよね。基本的に前が有利というのもチャンピオンズCのデフォルトだけど。まずレモンポップはまたG1で有力馬が大外枠に入って、枠の影響で少し人気を落としつつそれでも来るという去年からよくあるパターンだった。1角まであまりにも簡単にハナを取れたので、『ああ、これは勝たれたな』と思った。
キムラ:ああなってしまうと大外枠はまったく関係ないですもんね。
大臣:そして3枠の2頭、ドゥラエレーデが番手、テーオーケインズが好位内。キムラ君はテーオーケインズが本命だったよね。
キムラ:内目のいい枠に入りましたからね。
大臣:その好枠を活かして、松山騎手は取りたいポジションを取れて、道中は『してやったり』と思ってたはずだけど。あれで最後にドゥラエレーデに競り負けてしまった。テーオーケインズ・ファンとしてはちょっと淋しかったなあ。
キムラ:残念ながらもう全盛期の力はなくなってましたね。
大臣:年内で引退するのもやむなしかな。それではカペラSの真格言にいきましょう。