競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。今回のトークテーマは東西金杯。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:23年の有馬記念は、ジャパンC組のワンツースリーでした。ビックリしたね。これはどういうことでしょう?
キムラ:どういうことでしょうねえ(笑)。
大臣:「今年のジャパンC組は群を抜いて強かった」ってことじゃダメ?(笑)。でも、これは今年が特殊な例だよね、おそらく。
キムラ:そうですね。来年以降、有馬記念でジャパンC組がガンガン好走するようになるとは思えません。
大臣:だって過去5年、有馬記念ではジャパンC組が一頭も連対なし、3着が1頭いただけだったんだからね。
キムラ:ええ。
大臣:しかし、『競馬予想TV!』を見たけど、小林弘明さんの「ドウデュースは叩き良化型」という見解は炯眼だったねえ。いまどき秋G1叩き3戦目で上昇する馬がいるとは思わなかったよ。
キムラ:僕が今年のジャパンC組を嫌ったのは、「リバティアイランドがレース後、フラフラだった」という陣営のコメントがあって、それぐらいジャパンCがダメージの残るレースだったのかと思ってしまったんです。でも今回の有馬記念の結果を見る限りでは、天皇賞秋と違って時計やペースの面では必ずしもハードなレースでもなかった。ジャパンCはそれほど後に尾を引くレースではなかったのかもしれないですね。
大臣:天皇賞秋×→ジャパンC×→有馬記念○というのは、イナリワンとかオグリキャップとか、俺が競馬を始めた頃によく見たパターン。天皇賞秋、ジャパンCと力を出し切ってない馬が有馬記念で巻き返す。これが30年前の有馬記念での「余力」だった。
キムラ:ああ、そうだったんですか。
大臣:まあ、ドウデュースはジャパンC4着だから、××○とも言いづらいけど。
キムラ:天皇賞秋だって厳しい流れを先行していましたし、ドウデュースが秋2戦とも力を出し切ってなかったと評価するのはちょっと難しかったんじゃないでしょうか。
大臣:たしかに。とにかく二つ使ってまだ上がり目があったことが驚き。
キムラ:あと凱旋門賞経験馬は、東京より中山向きになるという話もしましたよね。東京→中山替わりでドウデュースがスターズオンアースを逆転し、タイトルホルダーが中山では3着に粘れたのは納得がいきます。
大臣:ドウデュースが中山向きになったのは、凱旋門賞を経験したからだけとは思わないけど。でも、阪神芝2200mの京都記念を圧勝した時点で、急坂小回り向きにシフトしてたと認識しておくべきだったなあ。
キムラ:なので東京適性で無印にしたジャパンCよりは評価したんですけど、重い印までは打てませんでした。
大臣:ダービーまでは明らかに東京向きの馬だったけどね。最近のハーツクライ産駒について、いろいろ勉強になりました。ということで、東西金杯の真格言にいきましょう。