競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは京都記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:きさらぎ賞の真格言は、半分ハズれて、半分当たったという感じだったね。新馬戦を勝ったばかりのビザンチンドリームが勝ち、これが6戦目とキャリア豊富なウォーターリヒトが2着。ウォーターリヒトに関しては「ドレフォン産駒が芝の重賞で連続好走できるかどうか、かなり怪しい気がするけど」とか余計なことを言わなきゃ良かった(笑)。
キムラ:ドレフォン産駒は3歳前半なら芝重賞でも走れる馬は結構いますから。逆に言えば、今後の活躍については懐疑的に思えます。しかし、10番人気とはずいぶん人気がなかったですよね。前走・重賞3着馬なのに。
大臣:そうなんだけど。芝の重賞で続けて馬券になった馬はジオグリフしかいないし。前走を完全にフロックだと思ってしまったよ。それからビザンチンドリームに関してはどういう印象?
キムラ:過去にきさらぎ賞を1分47秒9以下で勝った馬を挙げると、サトノダイヤモンド、ワールドエース、ドリームパスポート、トーセンラー、アグネスゴールドなど。クラシックで活躍した馬ばかりなんですね。ビザンチンドリームの勝ち時計は1分46秒8。そこを大きくクリアしてますから、一目置く必要があると思いますね。
大臣:現3歳のエピファネイア産駒は2勝目が早いよね。それからここはキャリア2戦目で危ないと言ってた2番人気のハーツクライ産駒ファーヴェントが6着と凡走したけど。キムラ君は2歳時に重賞で好走したハーツクライ産駒の3戦初戦は人気で危ないとXに投稿してたよね。危ないのは3歳の初戦だけ?
キムラ:いや、2戦目以降も危ないです。この話の肝は、ハーツクライ産駒には早熟の馬も晩成の馬もいますが、いずれにしてもこの時期には成長曲線が止まる馬が多い、ということなので。
大臣:そうか。ハーツクライ産駒は父がスピード血統の牝馬と配合して、2歳時から重賞で走れるようになったけど、3歳夏~4歳にかけて一旦、頭打ちに。ただ、そこで終わるわけではなく、5歳になると復活する馬が多いよね。だから「ハーツクライ産駒の魔の4歳」と勝手に呼んでるんだけど。3歳の頭から既にかなり危ない馬が多いのね。
キムラ:そうですね。逆に3歳初戦から人気で好走できるような馬は、スワーヴリチャード、サリオス、ドウデュースなどGI級なのですが。残念ながらファーヴェントはそうではなかったみたいですね。
大臣:それからキムラ君は東京新聞杯が◎サクラトゥジュール、○ウインカーネリアンで大当たりだったみたいだけど。これは1年前にやった東京新聞杯真格言「冬開催の東京芝は春秋開催よりも内有利競馬になる」がズバリ当てはまったんだね。
キムラ:そうです。サクラトゥジュールは好走しても好走しても人気ならない美味しい馬なんですよ。
大臣:僕は、黙ってマスクトディーヴァが本命だったので馬券はハズしたけど。サクラトゥジュールは対抗だった。昨春の東京のメイSを1枠から内をロスなく回ってきて勝ってたでしょ。もちろん去年の真格言のことは頭にあったから、ここでの最内枠は絶好だぞと思って。
キムラ:そのメイSは、春の外差し有利な東京で1枠から内をロスなく回って勝ったからこそ価値があったんですよね。ウインカーネリアンは去年、内有利な東京新聞杯が1着。外差し有利な安田記念と毎日王冠が8、5着。1、2着馬は春秋の東京と冬の東京の出し入れで狙えた馬でもありましたね。
大臣:なるほどなあ。というわけで、この連載は1年前のチェックも忘れずに。それでは京都記念の真格言にいきましょう。