競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはフローラS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
▼新刊発売のお知らせ
当連載を加筆・再構成した単行本『競馬“真”格言』が、亀谷競馬サロンシリーズの第3弾として4月26日(金)に発売されます。こちらも併せてお楽しみください。
大臣:関東は金曜にひと雨降ったので、中山芝はそんなに高速馬場にならないのかと思ったんだけど。
キムラ:なかなか道悪が回復しなかった先週と違い、土日の天気が良かったので予想外に馬場の渇きが速かったですね。さらに風の影響も加わり、そしてメイショウタバルがHペースで引っ張ったことで、とんでもなく速い時計の決着になりました。
実は数年前まで、中山芝は開催最終週の皐月賞の週が年間で最も速い馬場になっていました。近年はそうではなかったのですが、当時に回帰したような印象です。
大臣:勝ち時計が1分57秒1の皐月賞レコード。これまでのレコード、2017年にアルアインが勝った時より0秒7も速い時計だった。
キムラ:ということで、残念ながら先週の真格言で想定したようなレースにはなりませんでしたが、ダービー向きの馬が走らなかったという意味では、格言自体は合っていたと思います。
大臣:去年は「種牡馬戦国時代の皐月賞は新種牡馬に注目」という話をしていて、それはズバリ的中だったね。
キムラ:そうですね。今年の皐月賞には新種牡馬スワーヴリチャード、レイデオロ、アルアインの産駒が出走してました。その中から高速決着の皐月賞を勝ったアルアインの産駒コスモキュランダが7番人気2着と穴を出しました。もちろんこれは鞍上がモレイラ騎手だったのも大きかったですが。
大臣:これも新種牡馬のスワーヴリチャード産駒で、時計がかかる馬場想定でキムラ君が推奨してたアーバンシックとレガレイラは4着、6着。
キムラ:この2頭向きのレースにならなかったので、これはしょうがないと思います。
大臣:最後にいい脚で伸びて来て、ちょい届かずというのは、トニービン産駒、ハーツクライ産駒でお馴染みの皐月賞の負け方。2頭ともダービーやオークスでの巻き返しの可能性はかなり高いと思うよ。
逆に高速決着の皐月賞で好走した1~3着馬、ジャスティンミラノ、コスモキュランダ、ジャンタルマンタルはダービーで危ない?
キムラ:そうですね。特にコスモキュランダは危ないと思います。父のアルアインもダービーでは好走できませんでしたし。ダービーではモレイラ騎手も乗れないでしょうから。
大臣:モレイラ騎手は乗らないの?
キムラ:おそらくノーザンファームが有力馬を用意すると思うので。
大臣:ああ、そうか。ダービーの話はまたその時になったら改めて。それではフローラSの真格言にいきましょう。