競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはヴィクトリアマイル。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
▼新刊発売のお知らせ
当連載を加筆・再構成した単行本『競馬“真”格言』が、亀谷競馬サロンシリーズの第3弾として4月26日(金)に発売されました。こちらも併せてお楽しみください。
大臣:京都新聞杯はキズナ産駒を狙ったら、狙っていたのと違うキズナ産駒が来るという。これは僕がよくやらかすパターンでした(笑)。しかもキズナ産駒のワンツーだったね。それも人気薄同士の。
キムラ:まあ、今年の京都新聞杯はキズナ産駒が5頭もいたので、こういう結果になっても不思議ではなかったと思いますが(笑)。
大臣:期待したインザモーメントは少し行きたがってたね。
キムラ:もともとそういう面のある馬なんですけど、前走は馬群の内に入れてうまく我慢ができていました。
大臣:今回は外枠から外々を回らされて前に壁を作れてなかったね。
キムラ:京都新聞杯の真格言は、前週の天皇賞春で好走した馬と血統がリンクするはずというもので、それでキズナ産駒を推奨したんですが、インザモーメントのような別に血統云々関係なく1番人気の馬ではなく、血統の裏付けがあっても世間的には未知数と目されているような高配当を見込める人気薄を狙うべきでしたね。そこは反省点になります。
大臣:しかし、キズナ産駒のワンツーで馬連が万馬券とは。来年以降もキズナ産駒は京都新聞杯の特注血統だな。
キムラ:それから先週も言ったように、京都新聞杯で好走した1、2着馬は今後、長距離戦での活躍が期待できるんじゃないでしょうか。
大臣:ただ、勝ったジューンテイクは朝日杯FSでジャンタルマンタルから0.2秒差の4着と、マイル戦の高速決着にも対応してるんだよね。この馬は本当にステイヤーなのかな?
キムラ:ジューンテイクの母アドマイヤサブリナは現役時代、短距離馬でした。ジューンテイクの兄と姉も短距離で走ってます。だから陣営もジューンテイクを芝1400mの新馬戦でデビューさせ、そこを勝ったのでこの馬も短距離向きだと最初は思っていたのではないでしょうか。
ただ、走りから距離はこなせそうな感触もあったのか、その後の使い方に迷いがありそうですよね。朝日杯FS・4着→すみれSというローテーションはちょっと珍しいですし。
大臣:確かに。2歳時もずっと1400~1600mを使われてたのに、一度だけ急に2000mを使われたりしてるね。
キムラ:でも、すみれSで2着と好走し、京都新聞杯で重賞制覇ですから。中距離を使うようになった判断は正しかったわけで。
大臣:キズナ×シンボリクリスエスというのは、ソングラインやアカイイトと同じ配合。ジューンテイクも能力は高そうだね。本当の適距離はどこなのか、今後の走りに注目だね。それではヴィクトリアマイルの真格言にいきましょう。