競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは安田記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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当連載を加筆・再構成した単行本『競馬“真”格言』が、亀谷競馬サロンシリーズの第3弾として絶賛発売中です。こちらも併せてお楽しみください。
大臣:まず、ダービーを勝ったダノンデサイルは皐月賞を取り消したけど、皐月賞の18頭の枠に入ってることが大事なので、皐月賞組と言っていいよね。
キムラ:皐月賞組を推した趣旨的には、含めるのが正当だと思います。青葉賞組、京都新聞杯組、プリンシパルS組、そして3戦3勝だったスプリングS組のシックスペンスを押さえて、皐月賞が1~6着を独占しました。「最近のダービーは、トライアル組より皐月賞組の方が力は上」という評価は間違ってなかったんですけど。
その皐月賞を取り消した馬と、勝った馬と、善戦止まりだった馬で決まったのは、馬券的には難しかったところだなと思いました。
大臣:結局、ダービーは今年のクラシック戦線をずっとリードしてきたエピファネイア産駒とキズナ産駒のワンツー。2013年のダービー1、2着馬の産駒同士がまたダービーで1、2着し、血統的にはめでたしめでたしの結果だったけど。
スローだった今年のダービーより更にペースの遅かった2017年のダービーを、向正面からマクッて勝ったレイデオロ産駒のサンライズアースが、同じように向正面からマクッて4着と大健闘したことに、個人的にはちょっとジーンときた(笑)。
そして僕もキムラ君も本命はレガレイラ。今年はスロー見え見えのメンバーで、レガレイラは1枠を引いたから、スタートが良ければ逃げ馬の後ろから競馬をするんじゃないかと思ったけど。
キムラ:僕もそうなれば嬉しいなと思ってましたけど、メイショウタバルの取消と挽回が難しそうな枠順の並び的に厳しい予感はありましたが…。
大臣:結局、逃げ馬の後ろをさっと取ったのは勝ったダノンデサイルの横山典騎手。レガレイラはモサッと出て後方の内から。せめて直線はそのままインを突いてれば、3着はあったんじゃないかという気もしたけど。一気に大外まで出すロスはけっこう大きかったような。
キムラ:そうですよねえ。でもまあ、そういうことも含めて能力の内と言えますから、レガレイラともう1頭のスワーヴリチャード産駒アーバンシックも、思いの外、成長力がなかったということだったんじゃないですかね。
大臣:スワーヴリチャード産駒については、『先週の亀レビュー(5/18~5/19)/亀谷敬正のレース回顧』で、「3歳春頃から大幅に上昇する産駒が減るために、人気薄で馬券になる産駒が減る」と書かれていて、そのことに全然気づいてなかったから非常に参考になった。ただ、人気馬を買うのは構わないよねと思って、レガレイラの本命は替えなかったんだけど。
キムラ:ただ、あれはレガレイラを買いたい人にも配慮した書き方かなとも思いましたけど。人気薄はもちろんのこと、人気馬でも「スワーヴリチャード産駒は全般的に成長力が乏しい産駒が多い可能性がある」ということで。実際、亀谷さんの予想でもスワーヴリチャード産駒の評価は低かったですし。
大臣:そうか。そのへんのスワーヴリチャード産駒の呼吸は来年以降のクラシックで活かしていきたいね。それでは安田記念の真格言にいきましょう。