競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはプロキオンS。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:先週のトークは「ラジオNIKKEI賞は白百合S組を軽視、皐月賞組を重視ってことだね」で締めたんだけど。ラジオNIKKEI賞は2年前にも取り上げて、その時が軽視した馬と重視した馬のワンツーだったから、「また同じことが起きたりして(笑)」と最後に言おうかどうか迷ったんだけど。余計なことを言わない方がいいかなと思って入れなかったら、悪夢再びだった(笑)。
キムラ:白百合S組のオフトレイルと皐月賞組のシリウスコルトのワンツーになってしまいましたね。
大臣:相対的にハンデが恵まれると思われる馬を狙う、今年の場合だと皐月賞組が狙い目、これはいいと思うんだよね。皐月賞組でも、トライアイルで権利を取って(重賞2~3着)→皐月賞惨敗→ダービーはパス。これで56キロなら今後も狙い目でしょう。
皐月賞トライアルで好走してるってことは小回りを苦にしない可能性が高いし。皐月賞後に一度、立て直してラジオNIKKEI賞というローテもいいと思う。
キムラ:東京のダービーを目指さないのは、小回りの中距離向きという適性重視で使われてる可能性も高いですよね。今年の皐月賞組2頭は正にそうでした。
大臣:そうだね。それから2年前のラジオNIKKEI賞で軽視して勝たれたフェーングロッテンも白百合S組だったんだよね。「前走GI凡走馬は○」、「前走OP特別好走組は×」など、白黒はっきりさせるのが格言の良さなんだけど、OP特別好走馬はハンデが重くなりやすいのは事実としても、その中に真の実力馬もいるよね。当たり前の話だけど。
例えば、2年前の勝ち馬フェーングロッテンは、その後に古馬相手の芝中距離重賞で好走を続けたよね。前走・OP特別好走馬ではないけど、去年の勝ち馬エルトンバローズは、1勝クラスを勝ったばかりなのに55キロ(今年はこれに該当する馬は54キロだった)。ハンデは重かったけどここを勝ち、秋には古馬相手に毎日王冠も勝った。
去年3着のレーベンスティールも、同じく1勝クラスを勝ったばかりなのに56キロで好走。その後、セントライト記念とエプソムCを勝ってる。
キムラ:後から考えると、多少ハンデが重くても能力上位だったよねという馬がキチンと好走しているのも事実です。
大臣:だから、ハンデが重いと思われる馬を一律で軽視してはいけないんじゃないか? OP特別好走馬=ハンデが重い=軽視はまずい。特に白百合S好走馬は玉石混淆なので、取捨は慎重に考えた方がいい。
キムラ:白百合S好走馬に関しては確かにその通りかもしれませんね。あと今年1つ気になったのは、青葉賞組の評価が高かったですよね。
大臣:青葉賞4着のサトノシュトラーセが1番人気、青葉賞5着のウインマクシマムが2番人気。俺もこの2頭はずいぶん人気だなあと思った。特にウインマクシマムは、東京芝2400mでパフォーマンスを上げてきた馬なのに、なぜ福島芝1800mでこれほど人気になったのか。
キムラ:ここでも何度か話していますが、最近の青葉賞はレベルが下がってます。そこでダービーの権利を取れなかった馬は、そんなに評価できないと思うんですけど。だったら皐月賞のトライアルで権利を取った馬を上に評価したいですよね。だからサトノシュトラーセとウインマクシマムは喜んで消しましたよ。しっかり凡走してくれたんですけどね。
大臣:ということは、青葉賞3~5着でダービーの権利を取れず、ラジオNIKKEI賞に回って人気になってる馬は、ハンデが重い軽いに関わらず今後も危なそうだね。
キムラ:そうですね。
大臣:よし。これで来年はラジオNIKKEI賞の馬券を取れそうな気がしてきたぞ(笑)。それではプロキオンSの真格言にいきましょう。