競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは中京記念。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:函館2歳Sは1番人気のサトノカルナバルが勝ちました。8番人気2着の穴は2月生まれの牝馬ニシノラヴァンダでした。
キムラ:函館2歳Sを勝つのは力がある馬の場合が多く、ビアンフェ、アスターペガサス、カシアス、ブトンドール、ブランボヌールなど、この後も重賞で活躍する馬が結構います。一方、2、3着に来る穴馬は早生まれの牝馬、つまり早熟の馬が多くて、この後ほとんど活躍しないんですね。
大臣:ニシノラヴァンダは新馬戦を逃げて勝ってた馬だったけど、逃げて勝ち上がった馬が馬券になるのも2、3着。
キムラ:前走逃げた馬の確率が下がるのは、その中で今回も逃げられる馬(今回も同じ競馬ができる馬)は1頭のみというのもありますが、逃げて勝ち上がって、函館2歳Sでも同様に逃げられた馬についてはマイナス要素は無かった馬と言えます。その1頭は容易には読み切れないので、該当馬は丸ごと割引というのが最善手と思いますが。
大臣:過去10年の函館2歳Sの勝ち馬10頭中9頭は、前走を逃げないで勝ってた馬(唯一の例外はビアンフェ)。函館2歳Sの頭で買うべきなのは逃げずに勝ち上がった馬。2、3着のヒモちは逃げて勝った馬も買える。
キムラ:サトノカルナバルは新馬戦を差して勝った馬ですが、少頭数の芝1400mのスローだったので、ここは厳しいかと思いましたが、本物だったとしか言いようがないですね。
大臣:芝1200mのペースにも楽についていけてたね。堀厩舎がわざわざ芝1200mの重賞を使ってくるということは、それだけの勝算があったんだろうな。
キムラ:そもそも堀厩舎が2歳短距離重賞を使うことがまずないですからね。過去を遡っても、2歳短距離重賞に馬を使ったのは芝1400mの京王杯2歳Sの二度だけ。ここで2着したリアルインパクトは古馬になっても芝1400mがベストの馬でしたね。
堀厩舎が2歳芝1200m重賞を使うこと自体が革新的で、サトノカルナバルがその期待に応えて勝ったということは、陣営の判断が正しかった。つまりサトノカルナバルは芝1200mの馬なのだと思います。
大臣:なるほど。それでは中京記念の真格言にいきましょう。